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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column03】ドビー織物の面白いところ

2020.06.15

月曜日、お疲れ様でした。
バックヤードの山本です。

今日は前回少し触れた、ドビー織物ついて書きたいと思います。

 

前回のコラム で、
ドビー織機にはデザインに制限があるが絵柄が表現できないぶん織り組織を駆使できて面白い、
といったようなことを書いたと思うのですが、
織り組織というものは本当に面白いし複雑です。

織り組織というと、イメージが湧きづらいかもしれないのですが
糸と糸の重なりの設計図のようなものです。
編み物などの編み図などを想像して頂けるとイメージが湧きやすいかもしれません。
(それの織りバージョンと思っていただければ・・)

工場で織りにはいっていると
一本一本だった糸が、織り組織によって面となる布を構成していく瞬間が見れます。
一番好きな瞬間です。

私も働き始めて、実感したのですが
ドビー織物のデザインには二種類あると感じました。
まずは1つ目は織り柄や先染め。
織り柄にピンとこない方は先ほどの編み物をイメージしてもらうと
分かりやすいと思います。セーターなどで模様が編まれていることがありませんか?
あのようなイメージで、後から加工した柄ではなく、織りの段階(織り組織)で、模様をだしている柄を織り柄です。
ワッフル生地なども織り組織でつくられています。
先染めは、糸の段階で色がついていることです。
チェックやストライプボーダー、シャンブレーなどです。
これは糸の色の変化で柄をつくっています。
織りに入る準備段階で、糸の色の配色を決めてチェック柄などを織っています。

2つ目は無地の織物です。
無地とっても、よくよく見ると、織り方の種類はたくさんありました。
平織物や綾織物、二重織、オックスやアムンゼン組織など。
そこに糸の種類や特徴、糸の密度、後の加工のことまで考えてこだわって企画された織物です。
私は、このプレーンな織物の企画が一番難しいと思いました。
なおかつドビー織物の本質だと入社してから1年、実感しています。
プレーンな生地こそ、生地や糸の知識、また加工の知識、風合い、
全てにおいて圧倒的な経験値、知識が必要なんだとヒシヒシと感じています。
また、工場ではそれを織る為の技術という観点も必要不可欠です。
入社して一年も間もない自分には到底出来ないものです。

福田織物には、この2種類を追求していける環境が揃っています。
私は今後、主に先染めの企画に携わっていくため勉強中ですが、
織り柄や先染めのデザインは、この無地の織物企画があってこそ、
初めて成立するものだと感じ、織物に対して学生のころとは全く違う新たな興味が湧いています。

・・・その他にも、織物の企画に携わる為には、ありとあらゆる場面で数字を使います。
これも叩き込んでいかないと、企画は出来ない事も実感しています。

それでもしんどさを感じずむしろ覚えていく事が面白いのは、自分が根本的に織物の設計というものが好きだからだと思います。

 

梅雨にはいり、雨や曇りの日がつづいていますね。
この時期になると、工場の近くで蟹をよく見かけます。
Instagram では工場や付近の様子も載せています。ぜひフォローして頂けると嬉しいです。

次回のバックヤードコラムは木曜日に更新します。

山本