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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

コーデュロイの基礎知識

2020.08.24

コーデュロイの基礎知識

コーデュロイ Corduroyは、古代エジブトに作られて「ファスチャン織」がルーツと言われています。通説ではコーデュロイという言葉は「Corde du roi」王様の畝と言われています。

私は、「Corde」は「畝」、「Roi」は「ルイ王朝」「du」は英語のofと同じで「〜の」を意味と言われています。意訳すると、〝王の畝〟と学びました。簡単ですが、フランスのルイ14世のときの、庭師が着ていたそうです。歴史的には、あまり日本には文献がないので、ここまでにします。

現在、コーデュロイは、世界中で織り生産されています。では、日本では、静岡県の天龍社産地で織られています。

天龍社産地とは、静岡県磐田市、袋井市御前崎市、掛川市の4市から成り、国内唯一の、別珍・コール天の産地として特色ある産地を形成しています。

当時の中心である旧福田町の織物の歴史は古く、天保2年(1831年)庄屋の寺田彦左衛門が大和地方を旅行した際、雲斎織の業を見て、織物業を営むことになる。そうした中で、明治中期になり、輸入コーデュロイを見本としてコーデュロイ製織の研究が開発された。寺田伝吉ら幾人かの努力が実を結び、明治28~29年頃に製品化され、天龍社産地は、急激な発展をしました。

日本のコーデュロイ技術は、海外から技術指導ではないため、日本独自の。世界に珍しい加工方法での生産になります。また、海外と、風合いが違うことも、このコラムを読んでいただければ理解できると思います。

コーデュロイは、基本原料は、綿100%になります。現在では、ウールとか、レーヨンとかポリエステルのように、複合素材が多くなり、コーデュロイの汎用性が増えてきました。今回は、綿100%での基本の作り方を説明する。

コーデュロイは、デニムのオンスに近い感じで、Well数(畝数)で、分別される。Well数は、1インチ(約2.6cm)密度になります。

一般的には、大きく3つのタイプで言われている。

太コール 3~6Well 太畝(ふとうね)とも言う。また、昔は、ジャンボコールとも言われていた。見た目が迫力があるとおり、糸も太く、密度も多いので重量感がしっかりある。織生産は楽なのだが、仕上げが大変で、大きなパイル(畝)部分の膨らみをつける仕上げが大変である。理想はかまぼこ状になることである。染色加工も染料をたくさん使うことと、生地が厚いので。コールドバッジで染めることになる。納期的には、バイオーオーダーでは、生産期間が長いので見込生産になっってしまう。また、太コールは、パイル保持率も悪いため、パイルの毛が抜けやすいのが欠点である。あまり、売れることはないが、2016~2019年は、国内でバカ売れした。

企画 綿10/1~16/1の太い糸を使用する。目付は重い。

    

3WELL 目付 383G/㎡                    4WELL親子コーデュロイ

 

中コール 7~16well 一般的には、ズボンコールが、中コールと言われている。ズボンコールは、名前のとおり、パンツ、ジャケット素材で使われ、天龍社産地のど定番である。昔ながら、なにも変わらずに、100年以上、この天龍社産地で織れている。やはり定番商品なので、中コールが代表的なコーデュロイであり、たくさんの人達に長く愛用されている。

企画 綿16/1~20/1の太い糸を使用する。パンツ素材になるので、超高密度である。 一般生地の3倍の密度の織物になる。これも技術がないと、なかなか織れない、

      

8WELL                            9WELL  ズボンコール代表なコーデュロイ  目付 380G/㎡

細コール 17~32Well  24Wellの細コールを、我々はミジンコと言っている。これは、シャッコールになっている。この手も、畝が細くなるので、カッチングの技術が重要になる。現在、32WELLは、カッチングが難しく生産ができないそうだ。32WELLのコーデュロイは、幻のコーデュロイと言われている

企画 綿30/1~40/1の中番手の糸が使われる。コーデュロイは、高密度のため、細い糸だと引き裂きが悪くなるので使用されない。

織の織機は特別仕様ではないが、コーデュロイは高密のため、織物織機によっては織れないものもある。中コールは、特に高密度織のため技術的に難しく、織物欠点もでやすいので、天龍社産地では、技術のある織物工場しか織れない。

  

22WELL シャッコール 目付167g/㎡  ミジンコとも言われる。

 

コーデュロイ組織

織物工場で、コーデュロイ生機が生産が終わると、コーデュロイは、生地パイルをカットしなとパイルができないのである。パイルカットする工程をカッチングという。

なかなかカッチングの説明が難しので、Youtubeで見て頂ければと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=bSItd4Jc5OA&t=10s

この映像は、見てもらえると、コーデュロイ生機のパイル組織にガイドニードルを通して、緯糸を浮かしながら、円盤の形をしたカッターで緯糸をカットしていくのである。

カットしたコーデュロイは、仕上げ工場に行き、糊を抜き、ウインスでパイルを膨らみをつけます。今回は、特に力を入れて、説明したいのは、ここの工程ですね。世界でも、コーデュロイをこのような仕上げしているのは、ここ1社しかないのです。

  

ようするに、明治時代に開発されたものが、現在でも、この仕上げを通して、コーデュロイを水の中で、カットされたばかりのコーデュロイを揉みこんで膨らみをつけるのです。特に中コールから太コールは、パイル立ちが良くないとダメなんです。なかなか畝が立たないので、水で揉みこみ時間を増やしていきます。畝が立ちましたら、毛焼をしていきます。

毛焼は、パイルからや瓶な糸を焼くことで、パイルが毛並みが綺麗に揃えれます。染めてみると、毛焼しているか、いないかで、艶感が大きく変わります。やはり、毛焼は重要になります。

 

これも、先ほどの、Youtubeで作業工程が見られます。

https://www.youtube.com/watch?v=bSItd4Jc5OA&t=474s

最後に、コーデュロイは染色します。基本的の染は、コールドバッジで染めます。

しかし、福田織物は、柔らかな風合いを目指して作っていますので、加工方法な別のやり方で行っています。

詳しくは、次、コラムに書きます。

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