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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

シャトル織機とシャトルレス織機の違い

2020.02.09

貴重といわれているシャトル織機のことを説明する。

世界から見ると、シャトル織機は希少価値で素晴らしい織機だが、残念ながら、余りにも、いい加減な情報が飛んでいるし、感情的に説明されている。

ですので、私から、遠州産地シャトル織機の事実と数字化で具体的に説明します。

例えば、シャトル織機は、低速で織っていると言われているが、遠州の織機は、平均180回転であり、これを低速というと遠州の織物は、ほぼ90%以上が低速織機になる。しかし、尾州のションヘル(シャトル織機)は、80回転だし、西陣や桐生のシャトル織機も、80回転以下で織っている。他産地の人達から言えば、遠州産地のシャトル織機は低速ではない。と言われている。

遠州産地の織機保有数は、1450台であり、シャトル織機869台 レピア織機440台 エアージェット142台なので、遠州産地では、シャトル織機のシュアは、60%を占めている。逆に、レピア織機の方が貴重になっているのが現実であり、麻織物には、レピア織機は向いているのでタイトな受注になっている。遠州産地で稼働しているレピアも平均180回転で織っていてシャトル織機と回転は変わらないか、また、シャトル織機よりも、遅いい回転で織っている。シャトル織機は、低速回転だから、風合いが良いと意味ではなくなる

世界的には、シャトルレスになってくるのは、シャトル織機が生産されてないからだ。後進国の場合は、労働集約型として繊維産業が発展していき織物工場を始めるようになると、さらに、選択の余地がないため、シャトルレスが進んでいく。

また、シャトル織機もレピア織機も、手間の掛かる仕事であり、福田織物の織機12台で、工場勤務だけで、男性3名 女性5名で、8名体制で働いている。織機で手間がかかるのではなく、弊社は、織物に対して時間と手間をかけている。

シャトル織機で織った織物の特徴は3つある。

①セルビッチ(耳があること)

②生地の膨らみがあること

③柔らかいこと

要するに、低速で織っているから、風合いが良いと言われているが、具体的説明もせず、「風合い良い」と言ってのけてしまうのは、織物工場のセールストークでしかない。

風合いは、お客様の感性なのだから、高速織機で織ったものが、風合いが悪いわけではなく、お客様の商品イメージに合ったものとしてテキスタイルは評価されるものだと思っている。ペーパーライクが好きな人もあれば、硬い生地が好きなデザイナーさんも多くいる。

シャトル織機を、批判しているのではなく、あまりにも、いい加減な説明をしているから、もっと知識をつけて、お客様に説明するべきだと思っている。

では、シャトル織機のような②③のような風合いを、レピアで出来ないかといえば「できる」。ようするに、織物原理を福田織物の職人は知っているからだ。その織物原理は、福田織物技術のコアの部分なので、説明はしないが、35年前の古いレピア織機で、シャトル織機の風合いを再現したことがある。構造的には、最新鋭のレピアでは不可能であるのも事実である。ヒントはここまでにする。決して低速回転では、シャトル織機の風合いはでないことは断言する。

私自身も、シャトル織機の技能2級を持っているし、20代~35歳まで、15年間は、シャトル織機で織物を織って、それから、シャトル織機を改良したレピア織機を購入し、現在の最新織機まで扱っている。だから、シャトル織機やレピア織機を知りつくしているからだ。

カメラで例えるならば、シャトル織機は、昔ながら、シャッタースピードがなく、レンズも調整が限られているカメラ、弊社で使っているのレピアは、一眼レフカメラなので、調整することが多いが、ちゃんとした画質を取ることができる。どちらがいいのかは、お客さまが決めることなので、良い、悪いを評価はしないことだ。

最後のまとめは、遠州産地のシャトル織機は決して低速でないし、遠州では60%がシャトル織機が稼働している。今後の10年後の比率は遠州織物産地では変わらないと思う。

                              

福田織物シャシャットレスットレス 津田駒レピア 実際回転は120回反~180回転で織っている

風合いについては、次回で、もっと深く説明していきます。