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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

タイプライター生地とは?  高密度綿織物 遠州織物工場のテキスタイルデザイナーが解説

2021.02.19

タイプライター生地とは? シャッ地 高密度綿織物のこと なんです。

「タイプライター」とは、綿高密度平織物のことを言います。

ワンピース、パンツ、ジャケットなどの、アウター、ボトムなどに、使われています。

綿平織物には、

ローン

ブロード

タイプライター

この3つが基本素材名になります。

「ローン」は、綿平織りで、糸が細く、生地に透け感があり、柔らかく薄い生地になります。

あまり、使用用途が少ないです。

「ブロード」は、「ローン」のように、シースルー感がありません。そして、しっかり密度がはいりしっかりハリ感が出ております。

今回は、「ブロード」より密度がある、「タイプライター」について、織物工場経営している、私が解説させていただきます。

 


その前に、弊社の紹介をさせていただきます。

静岡県掛川市で織物工場を経営しています。

特に、綿織物を中心に天然繊維を研究し提案しています。

テキスタイルを企画・製造・販売を行っています。

テキスタイルデザイナーの育成、織物職人の育成を行い、遠州織物産地の持続活性化に務めています。

国内,海外アパレルに生地を直接販売しています。

綿織物の生機織物生産は、ほとんど、自社工場生産90% 残りの10%は、産地内の織物工場に、協力していて頂いており、

地元の織物工場、染色工場に仕事をまわせるように、日々努力しています。

現役である、遠州織物の職人であり、経営者として、テキスタイル講座、産地情報、テキスタイル紹介などを、コラム、Twitter Youtubeで発信しております。

織物産地の持続を願い、活動しています。

 


目次

タイプライターとは

タイプライターの特徴

特徴①硬さハリ感がある

特徴②耐久性がない

特徴③シルケット加工とノンシル違い

シルケット加工の染色加工メリット

◉シルケット加工した生地の特徴

シルケット加工の品質メリット

◉ノンシル(シルケット加工しない)では、

特徴④防寒性がある

定番アイテム


タイプライターとは?

〇綿であること

〇平織りであること

〇高密度であること

 

タイプライターの特徴

「タイプライター」は、「ブロード」よりも、高密度織物で、生地が厚くなった綿平織り素材である。

現在の「タイプライター」というと、綿糸が比較的細い糸で織った、高密度織のことですが、

「タイプライター」は、糸が中番手、40/1~80/1のことまで言います。

それ以上の、細い糸を使用して織っても、透明感がでてします。

100/1という細番手織物は、どんなに高密度で織っても、白生地ならば、若干のシースルー感がでてしまいます。

基本的には、「タイプライター」は、透けない生地のことです。

特徴①硬くハリ感がある

「タイプライター」は、経緯密度が多いため、経糸と緯糸の空間率が少なくなり、生地が硬くハリ感がでてきます。

細い糸で織れば、生地がペーパーライクになっていきます。

高密度の綿織物には、膨らみがでないのです。

先ほど、糸と糸の間に空間が無くなってしまうので、膨らみが出にくい生地になります。

特徴②耐久性がない

高密綿織物は、一般的に強度があると思われがちですが、意外と耐久性がないんです。

引き裂きは、とても弱く、すぐに破れたりします。

では、何故、破れるのかというと、

①高密度で織るため、経糸に摩擦が起こりやすく、織の段階で、糸のダメージがある。

②綿織物は密度が多いほど、引き裂き強度は落ちます。

例えば、糸と糸の隙間がないから、紙に近い状態になってしまった。と思ってください。

だから、裂けれるのが高密度の宿命なんです。

特徴③シルケット加工とノンシルの違い

「タイプライター」の生地でしたら、「シルケット加工」をお勧めします。

シルケット加工」とは、シルクのような美しい光沢や風合いを生み、強度をはじめ寸法安定性、

吸湿性、染色性を得るための加工のことをいいます。 綿糸や綿織物を引っ張った状態で苛性ソーダに浸し、

これによって絹のような光沢が得られ、染色性が向上します。

◉シルケット加工の染色加工メリット

・生地が高密度のため、染料が生地に浸透しにくいため、シルケット加工することで浸透を良くします。

・ノンシルだと、染料が浸透しにくいと、色合わせが難しくなります。

・高密度は、染色中希が起こりやすいので、防止ができます。

(中希とは、布生地の中で、色が微妙に違うことを言います。または、両耳端と中央部分の色差が違いがあることです。)

◉シルケット加工した生地の特徴

シルケット加工をすると、タイプライターは、膨らみがなくなりペーパーライクな風合いになります。

また、光沢感がでて、ジャケットやコートとしてフォーマルにふさわしい生地になります。

色目も、シルケット加工すると濃色や鮮やかな色もでます。

シルケット加工の品質メリット

〇湿摩擦、感摩擦の向上

〇縮率の安定

◉ノンシル(シルケット加工しない)では、

・光沢感があまりありません。

・染トラブルが多いです。

・色合わせが難しい

・中希になりやすい

・色目は、シルケットとは違い、濃色が難しくなります。

悪い面ばりではなく、ノンシルは、シルケット加工と違い、生地の風合いの違いが特徴になります。

・膨らみのある

・柔らかい

・弾力がある

ノンシルは、生地が柔らかく膨らみある生地になります。

福田織物も、このノンシル加工が中心です。

ノンシル加工した生地は、カジュアル向けになります。

左上がシルケット加工    右側はノンシル

色は、シルケット加工の方が黒が濃色で染まっています。

特徴④防寒性がある

生地が高密度になれば、防寒性がでてきます。

もともとは、コットンは熱伝導率が悪いので、夏は暑い日差しを防ぐ効果もありますし、冬は、冷たい外気を通しにくく、

高密度であれば、さらに外気を通しにくく、また冷えた外気温を遮断する効果はあります。

タイプライターは、春、秋素材に向いている素材と言えます。

定番アイテム

タイプライターと言えば、意外とメンズシャツに使われます。

柔らかさがブロードみたいではなく、硬めに生地ができていますので、

ジャケット、コートなども使用されています。

注意点

タイプライターは、平織りで、生地が厚いので、シワになりやすく、しっかりアイロンをかけないとシワが取れにくい生地であります。


福田織物は、自社で企画し、自社で生産、自社での販売を行っています。

人づくりは、モノづくりが原点になっています。

また、糸から、フエアトレードされた原料を行い、自社生産を行い、国内の染色工場に依頼しております。

買っていただくと、遠州産地の分業にお金が回りますし、国内の染色にもお金が回ります。

サステナビリティとは、(sustainability)とは、「持続可能性」または「持続することができる」という意味。

サステナビリティへの取り組みというとき、織物産地を持続すると意味で、取り組んでいます。

また、環境破壊のないような、織物生産をおこない、地球にやさしさを考えながら活動しています。

有限会社福田織物

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