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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

ファッションビジネス 2021年 未来予測

2021.02.03

ファッションビジネス 2021年 未来予測

新型コロナ感染により、パンデミックが始まってから、ファッションビジネスが崩れていくかのように感じる。

テキスタイルメーカーとして、約60年間、この業界で働いてきたが、今回の件で、ファッション業界がどうなるのか?

繊研新聞の、アンケートデータを基に、ファションビジネスの未来を解説する。

目次

①アパレル市場規模 2020年は約7兆円?

②プロパー消化率を上げる

③サステナビリティ

④まとめ

⑤私からのお願い

 

①アパレル市場規模 2020年は約7兆円?

繊研新聞の推定では、2019年のアパレル市場は。約9兆6500億円、1990年は、約15兆円だったので、確実に、アパレル市場は小さくなっている。

2020年では、繊研のアンケート調査では、平均的に20~30%の売上高が下がっていることがわかる。

その売上高を計算すれば、2,020年は、アパレル市場は、約7兆円規模まで下がったしまったことが予測できる。

ほとんどの、ファッションビジネスは、仕事が無くなっていることが、これだけの数字でわかる。

全国約1万8000のアパレル企業が半分まで倒産するのではないか?という見通しまでがでたが、

政府の資金対策で大型倒産は3件程度で抑えれたが、中小・零細のアパレルは、廃業は増えており、

金融の融資も厳しくなっているそうだ。

2021年に入り、新型コロナ感染が、急激に国内に広がり始めた。政府は、2回目の、緊急事態誓言を出した。

まだまだ、ファッション業界には、厳しい試練が待ち構えている状況である。

1990年 2019年
市場規模 約15兆円 9.65兆円
供給量(点数) 約20億点 約37億点
輸入浸透率 48.50% 98%
平均単価 6,353円 2,428円

売り高への影響(2020年11月繊研資料から)

②在庫を減らして、プロパー消化率を上げる

供給率が1990年は、アパレル製品点数は、約20憶枚点に対して、2019年37憶点になっている。

この数字を見ても、約倍になっており作りすぎであるし、プロパーで消化率を上げることは難しく感じる。

現実に、1990年には15兆円だった市場が、製品点数が約倍になっているのにもかかわらず、2019年は10兆円を切っているのである。

プロパー価格で販売比率は5割を割り込み、セールで価格を下げて販売される商品の割合も7割程と推定されている。

この指数で、予想され年間の供給量を40憶点とすると、毎年10億点以上が売れ残りがでる。

積みあがった在庫を保持すれば、倉庫料もかかるし、税金もかかるわけなので、以前は焼却や廃棄による処分がおこなわれてきたが、

処分方法として、ここ数年、環境保護などサステナビリティ(持続可能性)の観点から世界的に批判が強まっている。

そのため、2021年からは、アパレルは販売期間中に値下げせず販売強化していくことになると思われます。

 

③サステナビリティ

ファッション業界は、世界公害2大産業と言われている。

ファッション産業は、航空産業に次ぐ巨大な公害産業であり、世界の環境汚染の最大10%の原因となっている。

ファッション産業の環境影響に関する認識が高まっているにもかかわらず、ファッション産業は成長を続けており、

その一因が、ファストファッションの台頭です。ファストファッションは、安い製造コスト、頻繁な消費、短い使用期間に依存しています。

また、ファッション業界は、サステナブルに向かわなければなりません。

現在、アパレル製品に対しての環境への影響は?

  • 1本のジーンズの生産には、2,000ガロンの水が必要です。
  • ファッション業界は毎年、500万人の生存を可能にする9,300億立法メートルの水を使っています。
  • ファッション業界は全世界の廃水の20%を作り出しています。
  • 衣料品と履物の製造は、全世界の温室効果ガス排出量の8%を占めています。
  • 毎秒、ごみ収集車1台分に相当する繊維が埋め立てに使われたり、焼却されたりしています。
  • 2000年から2014年にかけ、衣料品の生産量は倍増しています。

世界的に、水の問題にたしての考え方も指摘されていますが、現在の生産方式では、水を減らすことはできませんが、

日本のテキスタイル産地の生産では、ほとんどがバイオーダーのため、余分の生産を限りなく抑えることができます。

出来ることから、始めるには、生産スピードが落ちるかもしれませんが、国内生産にすることも検討するのも良いと思います。

また、世界的に、ファッションのトレンドがサステナブルとして進んでいるが、フェアトレード問題も考えないといけない。

フェアトレードとは、直訳すると「公平・公正な貿易」。公平なお金でやり取りをすることで世界中をつなぎ、より良い方向に変える仕組みのことです。
日本では途上国で生産された服がとても安い価格で販売されていることがあります。

生産国では、その安さを生み出すために適正なお金が生産者に支払われなかったり、

生産性を上げるために大量の農薬が使われ、環境や生産者の健康に被害を及ぼす事態が起こっています。

だからこそ、ファッション産業は売るためから、無駄な消費を行わず、環境、人権問題などに配慮した製造したアパレル製品を販売していくことが

重要であり、日本の消費者は急速に関心を高めています。

まとめ

①アパレル市場規模 2020年は約7兆円?②プロパー消化率を上げる③サステナビリティ

新型コロナ感染は、世界に広がり続けております。

パンデミックが始まり、私達は、未来の夢よりも、今、生きることが重要になり、より安い製品を買うことになるでしょう。

ユニクロ、しまむら、無印、ワークマンなどは、売上を上げていくことになると思っています。

しかし、それでいいでしょうか?

少しお金の余裕のある方は、サステナビリティに向かっていくでしょう。

アパレル商品が、どのように、環境・社会・経済にかかわっているかが重要になってくるでしょう。

フェアトレードは、地球全体で考えて行かなければなりません。

目先の利益も、とても大事ですが、そのような目的意識した買い物がされる時代が

よりいっそう進んでいくと思われます。

ファッションビジネス 2021年予測 は下記の通りです。

・プロパー消化率をあがる

・大量生産から、規模にあった生産へ進む

・環境や労働の解決する生産システムを取り入れ、サステナブル商品が増える

・アナログからデジタルへの販売予測することになる

・D2Cブランドや、CtoCの販売が増える

・「巣ごもり」「イエナカ」といった生活スタイルからEC販売が大きく伸びる。

こんな感じで予測しました。

そして基本は、繊研の2021年1月22日 ”FBプロフェショナルへの道””を資料とさて貰いました。

最後に、私の考えをお伝えします。

現在、アパレルの輸入浸透率98%になってしまいました。要するに約2%が国内生産ということになりますが、まだ、織物産地、国内縫製が残っています。

日本は、法律で賃金が決められているのです。労働にたいする報酬として支払う対価をいいます。

日本の生地や縫製が高いのは、決められてルール、法律を守っているいるからです。

私も、織物工場を経営していますが、日本で織物工場を継続しいくのは大変難しいです。

工賃を値切る、下げさす行為は、私から言えば、サステナブルではないことだと思っています。

企業は、まだ、レーヨンとか、オーガニックコットンとか、モノ主義的で、サステナビリティ情報発信していますが、

私から言えば、サステナビリティとは、広く環境・社会・経済の3つの観点からこの世の中を持続可能にしていくという考え方だと思っています。

その中でも特に、アパレル企業が事業活動を通じて 、国内ファッション産地を残して欲しいと願っています。

日本人の勤勉さは、世界トップクラスでありますし、真面目で、ルールを守る国民性でもあります。

現在、若者が、モノづくりに、産地に入ってきますが、未来が見えないのが現実で、失望に変わって去っていくのです。

製造業がなくなり、他国でつくられたものを売るだけのサービスの国になって、1億2000万人強もの国民を養えるわけがないんです。

モノづくりを、国内に残して欲しい。と私は願っています。

 

弊社は、静岡県掛川市で、織物工場を経営しています。

社長、テキスタイルデザイナーとして、テキスタイルの現場からみた、ファッション業界をコラムに書いております。

私達から、見えるファッション業界ですので、異論はあると思いますが、ご理解下さい。

福田織物をしらたければ、ここを押せばホームページに入ります