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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

ファッション素材産地の未来

2020.01.19

私は、40年間、テキスタイルづくりを、毎日、続けてきた。

福田織物から、後継者の、テキスタイルデザイナーを作らなければならない時期に入り、待ったなしの状況に入った。

そのため、自分が作ってきた、30年前のテキスタイルアーカイブを作成することになった。作業中に、フッと感じた。

このテキスタイルを復刻させることができるのだろうか?と思ったのである。

遠州織物産地の、分業システムが破壊されている中で、糸染や、綛染、綛糊が10年前に無くなり、更に、染色加工、織物工場などが将来、必ず消えていくのである。

時代が変わったから、自分だけ変わりながら、この業界では生きていけれるほど単純ではない、会社を変えるならば、いっそ付加価値のある他業種に変わった方がいいと思う。

織物産地は、昔のように、同じ技術はできなく、復刻版は不可能になってくるし、何も変わらずに、今まで通りにテキスタイルを作ることは、数年後には不可能になる。

 

では、未来の産地の生き方は、どうしたらいいのか?

答えは、アパレルから織物産地と共存してコミュニケーションしていくことである。

分業システムは、織物産地の中だけではなく、ファッション自体が、古い体質な分業システムであって、カテゴリーから外れると、同じファッションなんだけど、専門外は全くわからないし、アパレルから見ると、生地の価値は単価におかれてる。のが非常に残念だ。

産地内の織物工場や産元は、生地の差別化をはかるほど、糸、織、染色、加工などに凝るが、このように、良いものは、高いコストがかかり、マーケットでは、企画外として外されてしまう。

今は、その時代なのかもしれないが、アパレルがテキスタイル産地を外して、海外の安い製品づくり徹すれば、産地は、もう二度と復刻できなくなる。

アパレルは、更に、グローバル競争に入る。グローバルとは、ネットこそがグローバルで、同じ仕事を、日本人が、高い賃金で働いているのがわかれば、後進国の賃金は、今まで以上スピードで賃金は上がっていく、また、日本人の賃金は、海外と同じ仕事内容の場合は、グローバル賃金の平均化していくので、日本人の給料は下がっていくことが、グローバル化ということだ。

地球上は、グローバル賃金の平均化が進んでいく中、技術とアイデンティティを持っていない会社は、これから先、厳しい状況になっていくだろう。

何故、テキスタイル産地は、必要性があるのかというと、海外は、安く作るシステムを考えらられた一貫生産だから、テキスタイルの進化はない。では、分業のメリットは、小さな会社がたくさんあって、会社と会社の組み合わせで、何通りのテキスタイルのパターンができるのだ。ここが日本のテキスタイルの強さだ。

イタリアテキスタイルメーカーも同じ分業で、世界一のテキスタイル産地だったが、残念ながら、今ではイタリアも、グローバル化に飲み込まれて、イタリアテキスタイルメーカーは、中国の資本が入り込み、最近は、急速にテキスタイルクオリティが落ちていると言われている。

日本は、まだ、チャイナマネーに入り込まれていないので、チャンスはある。

テキスタイル産地は、まだ、何とか生きているからである。

確かに、分業化された日本の生地値は高いが、テキスタイルとしては、海外から高い評価も受けている。私も、海外の有名のメゾンブランドには、たくさん売っている。言葉と、地理の関係で、日本のテキスタイルメーカーは不利な条件なかで、ミラノウニカやプルミエールビジョンに出展してるテキスタイルメーカーは素晴らしい功績を残している。これは、日本製テキスタイルであり、日本の伝統的分業システムによるものづくりが、しっかりしている証拠だ。

テキスタイル産地は、生かすも殺すも、アパレル次第になってしまった。

例えば、日本の織物織機メーカーは、十数年前までは、世界一だった。今は、ヨーロッパの織機メーカーに、世界一のシュアが取られてしまい、毎年の織機の生産台数が減ってきてしまっている。なぜ、このように、負けてしまったのかは、織機メーカーは、日本の織物工場は必要性がないと思ったところから、グローバル競争に負け始めたのである。

それは、織機メーカーは、織物原理を知らないのだ。織物を織れる理論と、付加価値ある織物を織る理論は、似ているけど違うのであって、20年前までは、特に、中小の織物工場ほど、付加価値の織物づくりができる優秀な職人がたくさんいた。織機メーカーは、職人たちから、技術的なことをコミュニケーションしながら織機の開発をしたからこそ、世界一の万能織機として、世界に販売できたと思う。

しかし、現在は、日本の織機メーカーは、大手の織屋工場に細々と売っているが、小さな町工場に売ってない。織機の進化が無く付属的コンピューターばかりが特価している。私も20年前から、国産織機から、イタリアやベルギー産の織機を購入している。

それは、福田織物のコアになる織物技術をアップデートしていくには、織機という道具はこだわりはないが、競争力のある、クリエーションができる織機は必要になる。

欧州は、小さな織物工場があり、世界一のラグジェアリーブランドに生地を作っているこそ、織機構造が進化して、新しい織物開発していくには、どうしてもハードの強い欧州織機の方が軍配が上がる。例えるなら、スポーツカーで言うなら、欧州の織機は、ポルシェGT3のような、サーキット専用マシンみたいなものだ。国内織機はコンピューター的なハイブリットカーみたいなものだ。

話は、戻すが、日本のテキスタイル産地が、ただ残ればいいと思っていない。

問題点がたくさんある。

やはり、今の産地の情報の共有化して、問題点をとらえ、改善しながらアップデートを行いって行くことが重要になる。

ここに必要なのは、アパレルと織物産地とのコミュニケーションが絶対必要であることだ。

生地単価をどのように安く作るのではなく、日本でしかできない個性的な生地開発、そしてアパレル在庫にならない生産の仕組み開発を行う必要性がる。産地と産地を繋ぐ、SNSのようなものができると、更に、商品開発の幅が広がり、また、在庫にならないようなスケジュール管理がAIでできる仕組みを取り組む必要性がある。これができれば、日本ファッションの未来は見えてくる。