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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

染色講座 染色までの工程

2020.06.06

 遠州綿織物産地の染色工程を、私なりの見解で説明する。

はっきり言って、染色は難しく、福田織物でも30年近く染色加工を依頼しているが、今だに、大きな染色トラブルになる。染色加工を失敗すると利益が吹っ飛ぶ。恐ろしい。

デザイナーが、コスパを考えて、デザイナー自身が染める人たちが、最近多くなってきたが、染色は難しい、素人には、お勧めしない。また、染色加工場は、得意の分野があって、万能ではない染色加工場に頼めば、何でも染められるものでもない。染色工場の染色機の特徴があり、織物生機の企画によっては、染色工場の特徴を知って、選び方も変えることになる。福田織物の染色加工場は、数十社ほどの取引があり、生地の特徴、アパレルのデザイナーの要求によろ加工場は変えている。

染色工場によって、風合い、色の濃度など、さまざまに違う。現在、遠州織物産地で、染色工場以外で、私が一番、染色加工を知り尽くしている。テキスタイルデザイナーとして30年間、数々の失敗を犯してきた。未だに、染色加工失敗しまくって会社の利益を、ぶっ飛んでいる状況である。その代わりと言えるのが、染色加工のノウハウが、一般のコンバーターよりも理解している。実践での体験が、福田織物のテキスタイルスキルになっている。

現在、生機を糊抜きした生地が風合いが良いっている人がいるが、それは半完成テキスタイルなので、あまりお勧めしない。要するに、しっかり精練晒加工までしないと生地の縮率が10%近く縮む、そして、綿の中にある油分が残っているので、吸水性が悪い、そして堅牢度も悪い。のような半完成品の生地は、洋服になると糸の油分が抜けてないので、肌触りは、気持ちよく感じるが、吸水性が悪く、洗濯機で洗っていくうち、次第に洋服生地の油分が取れていく、そして生地は縮が収まり縮率が良くなる。本来では、一般の市販されて生地になる。また、生機生成りオーバーで染めると味が出るんだけど、洗っていくうちに、色が変わりは激しくなる。でも、それも良いと思う市場はあるので、福田織物で、このような問題をお知らせして、テキスタイルを買っていただいている。

要するに、福田織物の生地は、生機を糊抜きして風合いを出すことは素人でもできるが、さすがに、染めて生機風合いまでに持っていく染色技術は、相当難しく、染色加工を依頼しながら、たくさん失敗を重ねてきたらこそ、現在の染色加工のノウハウを蓄積している。

今回は、福田織物の染色加工工程を、簡単に説明していこう。

前処理(下晒)

綿織物は、生機を、ウールや合繊などのように、いきなり染めることができないのである。前処理を行うことになる。綿生地は、織物生産効率を上げるために、経糸に糊を付けて織物工場は織物を織っているので、糊落としを行う。昔は、糸のでんぷん糊を使用していたが、現在は、科学糊を使用されている。シリコン系など化学物質が使用されているため、家庭洗剤では、織物の糊を落とす事ができない。この糊落としは簡単に落ちないし、しっかり落とさないと染色ムラになる糊を落とした後、精練、漂白をする、案外、加工場は、ここで手を抜くケースがある。しかし、淡いピンク、サックスなどの淡色系の色は、しっかり漂白されないと、染めたとき染に濁りがでる可能性があるので重要である。そして、シルケット加工するか、しないかは、生地風合いを決めるので、どちらかに選択するしかない。

           

生機(キバタ)綿はベージュ系の色     生地が白くなっているのが精練、漂白してあるP下晒

シルケットとは、濃厚な苛性ソーダ溶液で処理をすることで表面が滑らかになり、光沢がでる。また、縮率(寸法変化)が安定し染色がしやすく、色合わせが凄くやりやすく、濃色は深く色出しが出せる綿なんだけど、エレガントの風合いであるデメリット余りないので、一般的は、シルケットで染めることがおすすめする。

ノンシルとは、あえてシルケットをしない福田織物の、生地は、ほぼノンシルが95%である。シルケットをしないと、膨らみがでること、生地が柔らかく弾力がある。しかし、残念ながら、染色の色は、限界がある。特に黒色は、染は難しく、濃度が上らないし、色合わせも相当難しいのである生地の縮率(寸法変化率)も悪いので、ノンシルの染色は、このような問題があることを知っていただきたい。

左側の真っ黒に染まった染まった生地がシルケット 右側で染めた黒はシルケットをしてないもの(ノンシル)、同じ染色機で、染めたのに、スミ黒になる、これだけの色差がでる。

シルケットの生地は、フラットで光沢があり滑らか風合いになっているが、ノンシルの方は、小さなシワ感があり、生地の膨らみがある

この風合いは、お客様に風合いの好き嫌いは、お客様の好味で決めるわけだから、風合いの良さは、買う人で決まるもである。

 

以上が、前処理を必ず行うことにななる。前処理が終われば染色に入る。

染色方法には、2つある。 浸染捺染である。浸染は、簡単に言うと、無地染のことで、染料を溶かした液に浸した全面を均一に染色することである。捺染は、プリントのことで、生地に柄をつける。捺染型の有無や形状、技法に様々な種類がある。

プリントや無地染めされたものは、固着・洗浄するため、ベーキング、染料などを繊維に固着させるために乾熱処理を行う。

最後に、仕上げ加工を行う。シルケットで染めた生地は、基本的にテンターと呼ばれる幅出機を使い生地の両耳を引っ張って所定の幅に仕上げる。更に、色落ちを防ぐためにフィックス剤を使って色止めや、柔らかい不愛を風合いを出すためソフト柔軟仕上げを行うノンシルの仕上げは、タンブラーなどで生地を乾燥させ、テンターを使かわずに膨らみのあるままで仕上げる。

簡単に、染色までの工程を説明したが、やってみると簡単ではなく、思ったような染色上がりで上がらない。生機と染色加工の愛称も勉強しないと、とんでもない織物ができてしまう。

次はの、コラムでは、染色機の説明しながら、生地の染め上がり風合いを説明していく。

続く

現在、テキスタイルオンラインショップで、福田織物オリジナル生地を販売している。是非、勇気もって買ったくれれば、ありがたいです。生地は、文面では、なかなか伝えるのが難しい

福田織物オンラインショップ

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