生地の購入方法(ブランド立ち上げたばかりの、デザイナーのための、生地購入方法)
2020.10.27
デザイナーさん、生地購入方法で悩んでいませんか?
生地販売先は、沢山ありますが、専門的なところが多いので、私が、簡単に説明しします。
その前に、自己紹介させていただきます。
私は、40年以上、テキスタイル企画・製造・販売してきました。
販路先は、BtoBビジネス、アパレル、デザイナーに問屋を通さずに直接販売しています。
生地は、私を含めて、弊社の社員、アパレルのデザイナーとのコラボで、テキスタイルを開発し、自社での製造・販売してきました。
本物のテキスタイルメーカーであります。
海外は、イタリアのテキスタイル展示会「ミラノウニカ」自社で出展し、自社で輸出をして、海外ブランドを直接販売を行っています。
国内、海外有名ブランドとの、取引実績ある、現役の経営者であり、テキスタイルデザイナーでもあります。
では、生地購入方法の話に戻ります。
生地を購入する人は、アパレル、小売、コンバーター、OEM、ODM、Instaguramのインフルエンサー、趣味でモノづくりしている人達に分類されます。
購入方法は5つあります。
①生地問屋
②生地専門の小売店
③テキスタイルの展示会
④産地メーカー
⑤ネット販売
では、今回は、小規模、新たにビジネスを立ち上げる方のデザイナーにターゲットに絞って説明します。
その他の人達にも、購入方法のヒントになればと思っています。
今回は、⑤のネット販売まで説明できませんので、次のコラムで紹介します。今回は4つ紹介までします。
①テキスタイルを染めたものをストックしている問屋での購入
テキスタイルを染めたものをストックしている問屋は、1反から、リーズナブルな価格で生地が買えます。ビギナーズでしたら、絶対おすすめです。テキスタイルレベルも、かなり高いと思います。染色の色も、最低10色以上で展開していますので、ある程度の色しか買えませんが、絶対、おすすめします。
【メリット】
・色展開は10色~30色以上 色にこだわりが無ければ、便利で追加できます。
・1反単位ので、1反~数十反まで、少ロットで買えます。
・クイック対応ができます。
・リピート性がとても高いです
・単価が安い
・品質、生地の検査も合格しているので、製品にした場合は、生地でのクレームは少ないはずです。
【デメリット】
・その他の、色は断られるので、オリジナルカラーでの差別化は難しい。
・不愛変更はできない。
・生地購入のできない問屋さんもある。
生地を購入できる問屋会社リスト
・瀧定 ・タキヒョウ ・宇仁繊維 ・サンウエルなどがります。
②小売り店での購入
ここは、一般の人や、ファッション専門学校の生徒さんが買うには、とても便利なところです。
また、生地のバリエーションがたくさんあり、楽しい時間を過ごすことができます。
【メリット】
・生地の種類がたくさんあります。
・誰でも、生地を購入できます
【デメリット】
・生地の長さに制限があり、プロの型には、あまりおすすめできません。
・リピート性もないので、”売り切りごめん”のビジネスです。
・品質もわからないものあります。
生地を購入できる小売店のリスト
・ユザワヤ ・株式トマト ・大塚屋 ・パキラ ・オカダヤ ・check&Stripe ・pico ・ハイジ ・Fabbrica
・ヒューモンガス ・フジカケ ・奥山 などがあります。
ビギナーズラックや趣味の人達には、とても、楽しい生地小売店です。商品のバリエーションが豊富で、生地探しするには、とても、楽しいです。生地問屋の在庫、産地の生地のC反などが、ここに集まってきます。中には、縫製工場からの使用済みの余った掘り出し生地もあります。
③テキスタイル展示会で生地を購入
テキスタイルの展示会には、織物産地の織物やニットメーカー、問屋、紡績、コンバター、産元などが出展しています。展示会では、専門のメーカーがでているので、デザイナー、アパレル企画の人達は、沢山見に来ています。個性のあるテキスタイル、海外でも販売実績のあるメーカーなどが来ていますので、差別化を目指す。又は、トレサビリティなどを意識したモノづくりしたいなら、テキスタイル展示会が、とても良いです。
【メリット】
・生地の差別化がされている。
・展示会規模では、すべての生地を集めることができる
・トレンドがわかりやすい
・オリジナルの色ができる
・オリジナル風合いができる
・サンプルスワッチが無償でもらえる
【デメリット】
・織物メーカーの場合は、少ロット生産になると、高単価になる
・織物メーカーの場合は、バイオーダーが多いので、注文してから数か月の納期を設定しなければならない
・一般の人達は、展示会に入れないことが多いので注意してください。プロに限ることが、ほとんどです。
生地を購入できるメーカー
・有限会社福田織物 http://fukudaorimono.jp/
たくさんあるので、展示会に行って調べてください。
小規模アパレル、個人デザイナー、インフルエンサーなどは、テキスタイルの展示会に行くことを、おすすめします。
展示会の代表なところは、規模が小さいですが、福田織物が、毎年出展しています。
テキスタイル展示会では、TEXTILE NETWORK JAPAN(テキスタイル・ネットワークジャパン)、 Jfw JapanCreation(ジャパンクリエーション)、Premium Textile Japan (プレミアムテキスタイルジャパン)3つの展示会が、メジャーになります。
テキスタイル・ネット・ワークジャパンです。URL張っておきますので見て下さい。
http://textilenetworkjapan.jp/?page_id=93
後は,Jfw JapanCreation https://www.japancreation.com/
JFW Premium Textile JAPAN http://www.ptjapan.com/
④産地のメーカーから生地購入
産地展などを、活発に行っています。産地展は、いつどこでやるのかがわかりにくいので、最後のURLを張っておきます。
産地の織物、ニットメーカーの展示会は、東京で頻繁に行われています。
面白いアイディアに満ちたクリエーションが多いです。どちらかで言うと、トレンドを追っていませんので、とても個性の強い生地が提案されています。是非、ご覧ください。
敷居が低いから、ずんずん来てください。デザイナーと話したい織物工場が多いはずですよ。
私なら、アパレルブランドを立ち上げてばかりなら、産地に直接行きますね。東京では見られないテキスタイルがたくさんあります。宝の山です
是非、展示会でなくても、ググって、調べれば、前向きの織物工場は、必ずHPがありますので、直接、連絡していくことをお勧めします。
気前のいい織物工場もいますよ。メリットは高いですよ。
【メリット】
・生地の差別化ができる。
・バイオーダーがほとんどだが、一部、着分(20M位まで)なら在庫を持っている。
・オリジナルの色ができる。オリジナル風合いができる。
・少ロット生産も可能のところもあるが、確認は必要
・テキスタイルの勉強ができる
・案外、産地展なら一般人でも入れる可能性がある
【デメリット】
・単価が高い
・専門性が強いので、1社で、全て生地を探すことは無理
・産地織物メーカーは、正しい知識を持っているところばかりではない。
・専門知識の範囲が狭いので、染色のことは染色工場で聞くことのほが間違いない。
では、綿の先染めで有名な播州織物https://www.banshuori-expo.com/2021/ 遠州産地ですが、残念ながら調べても載っていない。
尾州はhttps://www.fdc138.com/fashion/promotion/jy/ 桐生http://www.kiryujibasan.or.jp/html/event.html
福井「北陸ヤーンフェア2020」開催ご案内http://fukui-seni.or.jp/cgi-bin/index.html
そのほかにもありますが、私の選んだところをリストさせてい頂きました。
このように、生地購入方法を紹介させていただきました。
次は、ネット販売を紹介します。