知っておきたい綿生地の特性 ビギナーズラックな方に
2022.03.14
綿織物生地を買う前に、
「知っておきたい綿生地の特性」
ビギナーズラックの人達に読んでいただければ。
目次
〇風合いとは?
〇生地の経年変化とは?
〇生成りが何故良いのか?
〇生地が何故、縮むのか?
風合いとは?
そもそも風合いが、良いと言っていることが、どこから発信しているからですね。
その生地を購入した人が、最高な風合いと言っていれば、それがその人の最高な風合いであります。
だから、基本的には、どの生地も、買った生地を気に入ればいいのであって、風合いは、その人の主観になります。
私個人は、織物風合いは、どの織物機械で織っても、良い風合いと思っています。
生地の経年変化とは?
経年変化を楽しみは、やはり麻織物です。
麻リネンの洋服は、買ったばかりは、生地がとても硬く、大変耐久性のある糸で織られた生地になります。
麻リネンの洋服は、使用期間が何年も使用されると、ダメージによって麻生地は徐々に柔らかくなってきます。
麻は、柔らかくなりますけど、劣化はスピードが遅く、又は、ほとんど劣化してないです。
エジブトからでてくるミイラの体に巻いてある包帯は、麻で織られた生地で、何千年経っても生地が残ります。
残念ながら、綿織物場合は、時間が経つと、かなりスピード劣化していきます。
麻リネンとは違い、綿糸は劣化が早く、綿糸が細くなり生地の毛羽立ちがするので、柔らかく感じるのです。
綿は、残念ながら耐久性は弱いと思いますので、経年変化を楽しむ時間は、麻織物と比べると短い期間になってしまいます。
アドバイスは、生地購入前にチェックすること。
綿のテキスタイルは、特に毛羽立ちしている生地は、織の段階で糸を痛めており、そのような生地の洋服を購入すると
更に、洗濯すると生地の毛羽が激しく出始めますの注意してください。
柔らかくて膨らみのある生地をさがす場合は、毛羽が出ているものが多いのです。
生成りが何故良いのか?
綿織物では、生成りが人気があります。
生地は染めていないので、綿糸の中の油布が残っています。
綿の油布があると、とても膨らみがあり柔らかな生地になりますので、染めた生地とは全く違う風合いになります。
天然繊維やオーガニックコットンのファンには、とても人気があるのは生成り生地です。
但し、生成りの色は、太陽紫外線があたると、汗が付着すると、洗濯などで必ず白くなりますのでご注意下さい。
生地が何故、縮むのか?
生成り生地の場合は、生地の縮率が安定しないので、洋服を作ったあと、洗濯をするとかなり縮むことがありますので注意が必要です。
染め生地も、縮率は安定しないものもありますので注意してください。
染めてある生地でも縮率が悪いものがあります。
綿糸でも、比較的太い糸を使用している生地は縮みやすいので、生地の縮率は生地を購入したところで確認をお勧めします。
〇シルケットされていない生地
〇ナチュラル洗いざらし加工
この手の生地は、特に注意です。
洋服にする場合は、必要生地を洗っていただければ縮率は安定します。
まとめ
「知っておきたい綿生地の特性」
綿生地の特性は知ってないと大変な損失をすることがあります。
ナチュラル風合いは、とても気持ち良い生地ですが、生地が縮むことを知って購入するのと、知らないで購入するのでは違いがでます。
楽しく洋服や小物を作るには、綿の特性を知っていれば楽しさは更に何倍にもなります。