知ってますか? 国内生地で購入していますが、本当に国内生産?
2022.05.23
最近、コロナ渦で、遠州産地の織物工場の生産量は、激減している。
腕のある(技術のある)工場でも、5月の段階でかなり受注量が少なくなっている。
2次情報になるが、半分以下が織機に経糸がかかっていないそうだ。それも技術のある工場であるのに。
遠州産地は、「春夏の産地だから当然だね。」言われますが、仕事が無ければ、収入が無くなるわけですから織物工場の存続ができなくなるのが現実なんです。
しかし、染色工場、仕上げに行くと、相当の数量の生機が積まれているのです。
不思議ですね。
どこで織られたんでしょうね?
このからくりは?
輸入の生機であるんですね。
中国やインドなどで織られた生地が、輸入され国内で染められているです。
輸入生地はウエルカムです。しかし、日本の仕上げが入ると、購入者は、国内生産のもだと購入するのどうかな?って感じます。
でも、やってる人たちも悪いことをしているわけではないんですので、仕方がないですが、
買う方にとって、安い国産を購入できれば得になるわけですよね。
輸入生地が品質が悪くありませんし、海外の生地を使っていただくことは問題ないんですが、しかし、サステナブルを意識した顧客様には違ってきます。
基本的には、国内生地の原則は、国内の生機を、国内の染色工場で染めた生地になります。
国内生産2%しかない織物産地になってしまったので、海外の生地を買っていただきたいですね。
しかし、我々は国内繊維産地2%生産を守らなければならないです。
国内のサプライチェーンを守るためにも、しっかりしたトレサビリティを発信していきたいです。
人権問題などは海外のブランドはとてもシビアに考えていますので、日本製生地が世界に問われているのかしれません。
海外でも日本製の生地は売れています。
生産量はしれていますが、海外では高い評価があります。
世界ては価格競争では負けますが、真面目に信頼がり、そして品質、クリエーションは世界には負けないように頑張りたいと思います。
まとめ
日本製の生地だと思っても、案外、生地は海外のものがあります。
トレーサビリティはさまざまな業界で導入が広まっているシステムです。商品がどのような場所で作られ、流通し、販売されているのかを把握するための仕組みです。
是非、購入の時は仕入れ先から確認してください。
国産生産2%しかない繊維産地のサプライチェーンを守るため、ご協力ください。