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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

綿二重織物とは? 遠州織物テキスタイルメーカーのデザイナーが解説

2021.08.05

「綿二重織」とは? 2枚重ねの生地のことを言います。

「綿二重織」とは、多重織とも言います。

案外知られていない、綿2重織の特徴を解説していきます。

綿二重織には、

ガーゼ二重織

ローン二重織二

綾二重織などいろいろなバージョンがあります。

織物組織の開発であらゆる二重織の変わり織がたくさんでております。

綿ガーゼ二重織は、夏素材と思っている人も多いと思いますが、解説を読んでもらい、以外のことを感じてもらうことができます。

綿二重織のた正しい知識をしれば、使いかたもたくさん増えていくと感じ、コラムを書きました。


その前に、弊社の紹介をさせていただきます。

静岡県掛川市で織物工場を経営しています。

特に、綿織物を中心に天然繊維を研究し提案しています。

テキスタイルを企画・製造・販売を行っています。

テキスタイルデザイナーの育成、織物職人の育成を行い、遠州織物産地の持続活性化に務めています。

国内,海外アパレルに生地を直接販売しています。

綿織物の生機織物生産は、ほとんど、自社工場生産90% 残りの10%は、産地内の織物工場に、協力していて頂いており、

地元の織物工場、染色工場に仕事をまわせるように、日々努力しています。

現役である、遠州織物の職人であり、経営者として、テキスタイル講座、産地情報、テキスタイル紹介などを、コラム、Twitter Youtubeで発信しております。

織物産地の持続を願い、活動しています。


目次

綿2重織の特徴

特徴①柔らかい

特徴②暖かい

特徴③保湿性がある

特徴④ウインターコットン

デメリット:①ピリング

デメリット:②夏素材ではない


綿2重織の特徴

綿2重織は、生地を2枚重ね合わせた織物になり、生地は柔らかく、保温性、保湿性の優れた綿生地になります。

夏素材と思われている方が多いかもしれませんが、オールシーズン性の多様機能を持った気心地の良い素材であります。

特徴①柔らかい

綿2重織は、とてもコシの柔らかい生地になります。ですので、ハリ感はありません。

アパレル製品にすると、柔らかいためラインを出しにくい生地でもありますが、その反面、柔らくて気心地が良いと高い評価されています。

全般的に、二重織は、柔らかい生地になります。

特徴②暖かい

二重織構造なので、自分の暖かい体温が、生地と生地の空間にたまり、保温性にとても優れています。

とても空間率が高いので、部屋着でも、冬は暖かく、夏は、しっかり汗を吸収してくれます。

ガーゼ×ガーゼの組み合わせは、保温と保湿が優れた生地になります。

ギャバ×ガーゼの組み合わせ二重織は、防寒と保温が両立した生地になります。

このように、織物組織により、二重織は特徴を変えることができます。

高密度の二重織などは、外気の冷たい外気を遮断し、裏のガーゼなどで保温性を保つことができます。

 

表アップ(ギャバジン)          裏アップ(ガーゼ)        ギャバガーゼ2重織

 

ガーゼの二重織

目の粗い平織りガーゼを二枚重ねた織物

特徴②暖かい

綿の場合は、柔らかいと保温性が保てる、特に二重織は、生地の中の空間率が多くなるので

暖かい空気が生地に残るため保温性がある。

いつも疑問を感じているのは、夏素材と一般的に言われるが、私は、春、秋、冬素材と思っている。

二重織コットンは、保温性は優れている。

特徴③保湿性がある

綿は、とても吸水性が優れているが、速乾性が弱く、二重織にしたら、なおさら、吸水された水分が蒸発しにくくなります。

夏の差材として、生地が湿気が多くなり、その上肌にまとわりつき、肌に熱を持ちやすくなり、常に生地が濡れた感じになります。

逆に、冬では、乾燥肌の人には、保湿効果があり、冬の静電気も少なくなります。

乾燥肌の人には、冬や、夏のクーラーの効いた部屋などにいる時間が多い人には、適度の保湿効果がありますのでガーゼ2重織が向いております。

特徴④ウインターコットン

綿の二重織は、案外、冬ものとして重宝します。

とにかく、柔らかい=暖かい と思ってください。

綿二重織は、保温性と保湿性が優れているので、ウインターコットンの代表的な生地になります。

ガーゼ二重織は、保温性があるので、最強インナー素材になります。

また、ギャバジンの2重織は、防寒にも向いていますので、インナーで着るか、アウターで着るか、織物組織による二重織を検討してください。

 

デメリット:①ピリング

二重織は、使用の仕方をしっかり判断してくだされば、ほとんど問題がありませんが、なにか一つ問題があるのは、

ピリングが出やすいのです。

織の段階で、2つの生地を同時に織りますので、経糸には摩擦が多くなり、糸の損傷が激しくなるので、染を行うと

ピリングがとても出やすくなります。

そして洋服になって使用していくと、経糸の弱っている所から、だんだんとピリングがでてくる場合があります。

 

デメリット:②夏素材ではない

綿は吸水性が良いが、蒸発しにくく、二重織なると、更に、蒸発しにく、夏だと湿った状態になる。

よく四重織など夏素材として紹介しているが、汗をかいたら、生地が湿気って、雑菌が繁殖、そして異臭してしまう。

私が、いつも夏素材として紹介するのは、ハリ感のあるあ素材である。

織物の多重織こそ、夏は避けたほうがよい素材と進めている。

 

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