綿生地の選び方 失敗しない生地選び方教えます。 夏と冬素材の選び方
2020.11.25
綿生地の選び方が、わかると、失敗がなくなります。
私は、福田織物の、福田と申します。
テキスタイル、企画、製造、販売で40年間、仕事をしています。
国内の有名なアパレル、デザイナー、小売り店に、テキスタイルを、企画、製造、販売をしています。
福田織物は、問屋ではないので、自分達で織り、企画、してバイオーダー販売しております。
色々な、織物を織りましたが、たくさんの失敗してきました。
失敗経験から、綿生地の選び方を、リアル紹介します。
では、
【綿織物の春夏生地と秋冬生地の選び方】
春夏の綿生地は、まずは、平織りを選んでください。
生地が、軽くて硬いからです。 綿100%サンドクロス https://garage.ocnk.net/product/85
平織りの特徴は、基本的には、夏素材に向いています。
なぜ?言うと。
平織りは、基本的な織り方になりますが、織組織が1対1でしので、どうしても基本的に織物が硬い風合いになります。
糸を太くすると、更に硬くなっていきますが、硬い割には、生地が重くならないのが特徴です。
夏には、シャツが肌から離れやすくなると、空間率が上がりますので、綿のデメリットの水分が乾きにくいのが改善され、気持ちいい夏素材になります。
もちろん、綿素材なので、水分の吸収率が良く、空間率が上がるほど乾きが良くなるので夏素材には平織りが向いているわけです。
綿夏素材の特徴
・水分吸収力が優れていること
・硬ための生地だと、空間率が上がり乾きが早くなるのと、暑苦しさが減る
・肌にストレスがかからない
夏綿素材の選び方
・柔らかい素材でなく、硬めのほうがいいと思います
・薄い生地を選ぶと乾きが早くなります
・細い糸織れれている生地はのほうが、水分量の吸収の限界が早いので、乾きは、とても早いです。
注意点は、綿織物が柔らかすぎると肌にまとわりますので、暑苦しくなりますので、生地硬さは、自分好みを考えた購入をお勧めします。
Tシャツの場合は、どうしても柔らかいので、ワンサイズ大きめにしたほうが、夏に着るにはお勧めになります。肌との空間率を作り生地に吸水された水分の乾きが早くなると思います。
最後に、最強夏素材を紹介します。
綿強撚糸織物(強撚ボイル)になります。
特徴
・糸に撚りをかけたシャリ感のある生地
・硬い糸ですが、ドレープ感ある
・肌離れが良い
・綿の中でも速乾性が良い
・冷たい素材
強撚綿織物が、夏素材では、絶対おすすめになります。
No.30 クラーク100/1綿強撚 白(OFF) https://garage.ocnk.net/product/82
Youtubeでも紹介 https://www.youtube.com/watch?v=JFp4mh9XlzE&feature=youtu.be
では、【冬綿素材の選び方】
生地の柔らかさと、厚さがあることです。
この2点が、重要になります。
ウインターコットンは、今回は、綾織と多重織の説明をします。
まずは、綾地の織物をお勧めします。
上記の織組織図は、2/2の綾と言います。とても柔らかな素材になります。
綾の織組織は、平織りと違い、経糸を浮かして織りますので、手触り感でも、しっかり柔らかさを出します。
太い綿糸を使用しても、柔らかさでます。しかし、生地重量は重くなります。
綾地素材メリット
・生地が厚いと、綿は熱伝導率が悪いので、生地が厚いほど、外気の寒さを防ぐことができます。
・生地が柔らかいので、暖かさを確保します。
・高密度になると綾地は硬くなりますが、防寒としての機能があります。
また、多重織(2重織、3重織、5重織)は、冬素材に向いております。
・多重織は、2重織物ガーゼ、3重織ガーゼ織物は、秋冬ものインナーにお勧めです。
・5重織は、さすがに重いので、アウター使用が向いています。
・多重織の高密度は、柔らかく生地の厚みがあるため、防寒と暖かさを保つ、多機能的な生地になります。
https://garage.ocnk.net/product/77
上記の図は、2重織の組織図になっております。写真は、綿80/1の3重織ガーゼです。インナー向け綿素材です。
まだまだ、冬綿素材はありますが、コーデュロイとかスエード起毛などがありますが、今回は、綾地と多重織の紹介だけにさせていただきます。
柔らかさは、気持ちイイだけではないのです。綿織物は柔らかい生地は、本当に暖かさを保ちますので、ここがポイントになります。
しかし、綿素材のデメリットは、
・ウールに比べると硬くなります
・水分吸収性があるため着るときヒンヤリします。
ウインターコットンは、なるべく乾燥する場所に保管するのがベターだと思います。
まとめ
夏素材
ブロードやサウンドクロスが、薄くて硬い生地なのでおすすめです。
柔らかいのが好きな方は、なるべく薄い綿生地を選ぶといいです。
要するにに、夏素材は、快適にするには、汗の吸水と、速乾になります。
冬素材
綿素材は、現在の日本の気候ならば、秋冬素材は、コットン素材で十分です。
硬さは、防寒
柔らかさは、暖かさを考えて素材を選びましょう。
冬になると、静電気が怖くなりませんか?
必ず下着から、アウター製品は、コットン素材にすれば、静電気がでにくくなりますので、お肌の敏感の方は、綿素材をお勧めします。
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