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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

綿織物、全国と遠州産地 10月の状況  

2021.10.04

遠州産地 【10月の状況】 受注状況

9月から、綿織物の日本全体的に、受注が、水面下で動き出していた。

10月に入ると、日本全国の有名どころの、綿織物工場、22年春夏が、フル稼働になっている。

ここ数年間で、織物工場の廃業が進んでいたためと、新型コロナ感染により、更に廃業ラッシュが続いているため、キャパシティ不足で、現在は、フル生産と納期遅れが出始めている。

では、10月に突入した日本全国の産地状況や、遠州産地の状況をリアルに紹介していきます。


その前に、弊社の紹介をさせていただきます。

静岡県掛川市で織物工場を経営しています。

特に、綿織物を中心に天然繊維を研究し提案しています。

テキスタイルを企画・製造・販売を行っています。

テキスタイルデザイナーの育成、織物職人の育成を行い、遠州織物産地の持続活性化に務めています。

国内,海外アパレルに生地を直接販売しています。

綿織物の生機織物生産は、ほとんど、自社工場生産90% 残りの10%は、産地内の織物工場に、協力していて頂いており、

地元の織物工場、染色工場に仕事をまわせるように、日々努力しています。

現役である、遠州織物の職人であり、経営者として、テキスタイル講座、産地情報、テキスタイル紹介などを、コラム、Twitter Youtubeで発信しております。

織物産地の持続を願い、活動しています。


目次

⑴播州産地

⑵大阪

⑶新潟見附

⑷遠州産地

①平、ドビー綿織物

②ジャガード織物

③麻織物

④コール天(コーデュロイ)

目下、各綿織物産地で22春夏向けの生産が始まり、産地ごとの差は大きくなっている。また、白生地、先染めなど生産品種によって市場回復の度合いも変わってきている。

昨年同時期比べるとかなり回復している。

全国綿織産地 10月の状況

⑴播州産地

先染め織物の産地として有名だが、新型コロナ感染渦の影響は、かなり厳しい。

22年の春夏向けの生産が始まっているが、去年よりもスタートが遅れていると思われる。緊急事態宣言発令で在宅者がふえたことが影響している。また、世界的に、スーツやドレスシャッを

着用する機会も減少したことも、播州産地は、直撃している思われる。

⑵新潟見附

やはり見附も、播州産地に似て、綿の先染め産地なので、播州織物産地と変わらず、22022年の春夏向けの生産が遅れている。

ここ1年を見ると、先染め綿織物の停滞感が伺える。

本当に、遠州よりも、新潟の方が、厳しのは確かだ。

⑶大阪

一般衣料向けは厳しいが、ユニフォーム地や、車両資材などは堅調である。ユニフォームの場合は、ロットが大きくまとまる。

数シーズン続いた生産調整により流通在庫が減ったためである。

また、インドネシア、ベトナム、インドなどで新型コロナ感染拡大によるロックダウンが敷かれたことにより、生地、縫製が、一部、国内に回帰したものだと思われる。

ユニフォーム以外の、ファッション衣料素材は、10月じてんでは、フル生産になっているが、まだまだ受注が弱いみたいだ。

 

遠州織物産地の10月の情報

※遠州織物産地は、掛川市、御前崎市、菊川市、袋井市、磐田市、浜松市、湖西市、7つの市で成り立っています。

①平、ドビー綿織物

遠州の8月は、シーズンオフなので、仕事がなかったが、9月から、本格的の受注が入りはじめた。

10月に入ると、綿織物の受注が、フル稼働になっている織物工場もあるが、年齢的に高い工場は、受注が少ないところと別れている。

若い人材のいる工場や、技術のある織物工場は、11月いっぱいまでは、フル稼働です。

しかし、経通し、整経、サイジングがボトルネックになっているため、納期遅れがでてくる可能性がある。

 

②ジャガード織物

ジャガード織物工場は、8月から入り、先染めシャッが決まり始めてきた。

10月には、先染めシャッの受注量は、ワンマーク約5,000m、比較的、大きな受注量が決まってきているので、年内は、ジャガードレピア織機は埋まっている。

しかし、ジャガードでもシャトル織機は、受注が少なく空台が目立つ。

遠州産地は、ジャガード織機が少ないため、少し受注が入ると、すぐにスペースが埋まってしまうため、本質な受注があるのかが見えにくい。

 

③麻織物

リネン織物は、全体的には、快調である。

工場によって、忙しいところと、暇のところがでているが、9月からシーズンにはいるため、麻織物は、コロナ渦でも、比較的安定受注が続いている。

いままでは、プレーンな組織が多かったが、ここ数か月は、綾リネン織物生産が活発である。

麻産元も、元気であるため、当分は、リネン織物は、遠州織物を引っ張ってくれる優良素材である。

しかし、残念ながら、綿ドビー織物を織っている、優秀な織物工場が、新型コロナ拡大により、綿織物が更に冷え込んで、麻織物に鞍替えをする工場が増えている。

 

④コール天(コーデュロイ)

コール天は、シーズンオフので、受注量は少なくなっているが、産元が、現在、見込生産を行っている。

専門の織物工場は、見込生産をしているが、一般の綿織物工場には、産元は、発注していない。

量産は、激減してますが、サンプルは発注は活発であるので、来期も期待が大きい。

 

⑤染色加工

8月~9月までは、染色加工は低迷していた。

9月後半から、織物工場が生産が始まったので、染色工場は、10月後半から本格的な稼働になる。

10月後半から、染色スペースは、年内までは埋まるため、生機の遅れがでると、来年度の染色になると思われる。

このような影響は、インドネシア、インド、ベトナムなどのロックダウンのため、織物、染色、縫製工場が止まっており、国内回帰で、今後、国内染色工場は去年よりも受注が伸びると思われる。

余り影響のなかった、中国から生機や、国内で織られて生地が、遠州の加工場に入ってくるので、これから、染色の窯取りが大変になりそうである。

 

※10月~11月の受注予想  

①平・ドビー織物  予測:良い

春夏物で受注は去年より増えている。全体的には、新型コロナ感染渦前よりは、受注量数は少ないと思われる。

こらから、本格的な受注が増えていくことになるだろうが、受注量が短期間で増えても、分業システムが機能しにくく、経通しなどが、ボトルネックになっており、遠州産地の、綿織物工場のフル稼働はしているが、生産量が上がらず、納期遅れが心配である。

 

②ジャガード織物  予測:普通

オーダーシャツ需要があるのか、わからないが、かなり受注は増えている感じである。

また、シャトルのジャガードの受注量は少なく、空台はあるが、多色レピアのジャガード織機は、受注量はいっぱいである。

もともと遠州産地は、ジャガード織機台数が少なく、少しの受注量でスペースが埋まってしまう。

 

③麻織物  予測:とても良い

10月以降は、シーズインのためか、リネン織物はフル稼働である。

年内いっぱいまでは、フル稼働、遠州産地のなかで、一番安定している。

案外と、新型コロナ渦のなかでは、大きな落ち込みがなく、年間通して、とても安定している。

 

④コール天(コーデュロイ) 予測:悪い

10月は、シーズンオフなので、受注量は少ないが、サンプル発注があるので、来期も期待できる。

 

⑤染色加工 予測:10月は苦戦しそうだが、11月後半からフル稼働と予想する

10月中旬以降、織物工場から、生産された生機が、投入されていくので、11月以降から、染色生産ラインが埋もれていくことになるだろう。

現在、織物工場もフル稼働しているが、遠州産地の場合は、稼働と生産量が比例しにくいので、仕事量として不安を感じる。

12月に入ると、織物工場がフル生産した生機が入荷することになり、加工納期が遅れるほど、忙しくなると思われるが、そこまで生機生産が間に合わなと予想する。


福田織物は、自社で企画し、自社で生産、自社での販売を行っています。

人づくりは、モノづくりが原点になっています。

また、糸から、フエアトレードされた原料を行い、自社生産を行い、国内の染色工場に依頼しております。

買っていただくと、遠州産地の分業にお金が回りますし、国内の染色にもお金が回ります。

サステナビリティとは、(sustainability)とは、「持続可能性」または「持続することができる」という意味。

サステナビリティへの取り組みというとき、織物産地を持続すると意味で、取り組んでいます。

また、環境破壊のないような、織物生産をおこない、地球にやさしさを考えながら活動しています。

有限会社福田織物