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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

綿織物高密度織物サウンドクロス

2020.09.12

福田織物の高密度織物のことを「サウンドクロス」という。

自社で、考えた20年前のネーミングである。

では、何故?・・・・・・・・

ここから本題に入る。

一般的に言われている、綿高密度織物は、現在は、高密度織物のジャンルに入らないのである。

ひと昔は、綿織物のネーミングは、ローン、ブロード、タイプライター、ダンプなどと分類されていたが、現在では、その表現は難しくなっている。

綿織物の高密度織物は、すざましく進化しているのである

表現の自由があるので、他社の綿高密度織を批判しているわけではない。このコラムを読んでいただいている人達には、綿高密度織の説明を明確にしたいと思っている。

その前に、密度の説明をしよう。

一インチ(約2.6cm)の中に、経本数、緯本数の数である。

◆ローン(30年前資料からの生機参考)

経:綿80/1 × 緯:綿80/1   130本×90本 合計220本

◆ブロード(30年前資料からの生機参考)

経:綿80/1 × 緯:綿80/1   145本×110本 合計255本

◆タイプライター(30年前資料からの生機参考)昔は、タイプライターのことを高密度と言っていた。

経:綿80/1 × 緯:綿80/1   145本×140本 合計285本

以上までが、昔ながら、ローン、ブロード、タイプライターの密度になる。

では、現在の高密度とは、弊社での、「サウンドクロス」は、

◆サウンドクロス【超高密度】(生機参考)

福田織物オリジナルのネーミングなので、他社で、高密度のことをサウンドクロスと言っても・・・・

経:綿80/1 × 緯:綿80/1   210本×138本 合計348本

この企画は、福田織物の企画なので、業者さんの方は真似しないで欲しい。

あくまで、生機の密度なので、染加工したものは、サンドクロスは、400本近くの密度になる。

 

では、「サウンドクロス」とネーミングしたか言えば、

綿高密度織は、生地を左右に同時に力強く引っ張ると「ポン、ポン」と音がでる音のキーが高いほど、密度がはいっている証拠になる。生地展に行けば、簡単に高密度は確認できるわけだ。だから、弊社では、「サウンドクロス」のワードも、業界初で言っている。

では、「サウンドクロス」の特徴とは?

①高密度=厚物 これは間違いである。高密度は、多少は生地の厚みが増えるが、糸と糸の空間率がなくなるので、生地が硬くなる

②平織りの高密度織物

③原料は、アメリカのスーピマ100%の、世界の5%未満しか栽培sれていない超長綿(高級綿)を使用している。そのため、硬い生地だが、超長綿の滑らかさ、光沢感がある。

④超高密度織物は、膨らみがなく紙のような風合いになる。

⑤風を通しにくく、冬は暖かく、夏は、肌離れが良く、涼しく感じられる。実体験での感想です。

こんな感じですが、シャッ、ワンピースなどに最適で、夏もののジャケットも使用できる素材です。

 

個人的には、メンズのシャッで着用していますが、私自身が、想いが強い生地だったので、この素材の開発は、20年前から、諦めずに未だにかかっています。

なぜ20年も、と思うでしょ・・・・・・・・

とても、簡単に織れないのが、サンドクロスなのです。国内でも、数社しか、この生地は織れないと思っています。もちろん海外織物工場でも同じことです。だから、福田織物がやる意味があるんです。

そんな難しい超高密度が織るには、どのような技術で?

3つの要素があります。

①世界の中で、高密度織物織れる織機 ベルギー製ピカノールを購入したが、更に、打ち込みを入れるために、ベルギー本社で、福田織物の特別仕様でカスタマしていただき、世界一の特別織機を購入した。この機械購入で、更に、世界TOPクラスの高密度を織れるようになった。

②糸は、スーピマから、スビンまで、多くの超長綿を使用している。有名糸ブランドでも、毎年、同じような品質ではないんです。だから、弊社では、糸の購入にもしっかり目利きして選ぶし、また、検査もおこなってデータ管理したものを、高密度の糸として使用している。とても、ここが重要なポイントになる。

③織技術ですが、すみませんが、企業秘密なので、公表は出来ませんので、ここまでにさせて頂きます。

3つの織条件が揃うと、超高密度綿織物が織れんですが、3つのうち1つでもクリアしてないと、キズだらけの生地になってしまう。言い換えれば、繊細な生地のである。

また、織物以外でも、サンドクロスは、超高密度のため、染まらない生地です。日本中の、染色工場から嫌われている生地です。密度がありすぎて、こんな軽い生地でも、染料が綿に浸透しないです。要するに染まらない。サンドクロスの、生機を染色工場に持っていくと、この生地を知っている人は、本当に嫌がるんです。福田織物でも、一番染色工場でのトラブルの多い生地ですので、上手く染まった時は、染色工場の職人、私自身も大変喜んでいいます。

どちらかというと、サウンドクロスは、必要性、利便性もなく、私自身のロマンを求めた素材です。だけど、艶感、ハリ感、硬さ感があり滑らかさがある、素晴らしいテキスタイルです。

YouTubeで「サンドクロス」の説明、私が紹介していますので、是非、ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=poih9Fl31eM&t=178s