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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

織物染色加工の工程 染色機について

2020.06.16

染色加工の染色機の特徴

何度も、同じことを書くが、織物染色は難しく、アパレルと染色加工に入るコンバターという仕事は、かなりシンドイ仕事である。たくさんの染色工場には、迷惑をかけてきたと思っている。

新しいテキスタイルを作るには、糸、織、染色、整理を、全を学ばなければならない私は40年間、色々やってきたが、未だに完璧なテキスタイルができない。毎日が勉強である。

私が、学んできた染色方法を公開する。このコラムを読んでいるいる人は、相当、今後の染色方法のヒントになるだろう。

まずは、染色機について説明しよう。遠州織物産地には、後染の染色機は4種類がある。

この使い分けも含めて説明尾する。

①ジッガー染色機

ロールに巻いた生地を別のロールに巻き取る間に染色液に浸すことを繰り返し、染色。

 

ジッガーは少ロット専用であり、あまり染色には使用されていない。エンディングが起こりやすいからでる。高密度綿織物の晒などで使用するケースが多い。高密度織物での染色にはむいている。

②ウインス染色機

染色機の槽の中で、ロープ状の生地を回転させながら染色。

 

膨らみのある風合いで染まるが、生地をリールで引っ張るため、生地がロープ状になり、シワになりやすい。楊柳織物などに向いた染色機である。あまり使用度は少ない。昔は、糸染(綛染)で使用されていたそうだ。

③液流染色機

生地をロープ状にし、染色液を威勢よく噴射し布を循環させながら染色

 

現在、この液流染色が、福田織物がメインで使用している。綿、ポリエステル、ウールなどは、ほぼこの染色機で染められる。ウインスと染の原理は一緒だが、絵図を見た頂ければ、長い筒の中に染料が流れているので、生地は流れにより、経テンションがあまりかからずに染まっていく。ウインスのような強いシワが出ないが、残念ながら、液流も経にもシワが多少出やすい欠点はある。ウインスと同じように、膨らみのある風合いで人気がある。液流染色も、遠州織物産地のもので、MAX1色300m位をメドで染めているので、大きなロットの場合は窯割れを起こすデメリットがある。染色加工賃は、比較高いが、色合わせが合わせやすいのも特徴であり、少ロット短納期型染色機である。

③コールドパッドバッチ

生地に染料などをパディングした後に、ロールに巻き取り、常温で回転させながら放置し、時間をかけながら染料を固着させる。

  

生地の厚物、高密度の綿織物で使用される染色機である。高密綿織物は、比較的、液流染色機にはむかない。そうなるとコールドパッドバッジが、染ムラ、スレがでにくいのが特徴である。染時間もかかり、色合わせが難しい。遠州織物では、コールドパットバッジ染色機は少なく、染色管理が非常に難しく、シンプルであるが、大きなシワも出る可能性があるので、生機の愛称も重要になる。

④連続染色機

連続染色機には、パディングの後に乾燥するホットフルー、蒸熱するパットスチーマーなどがあり、さらに高温感熱処理をするベーキング機、高温感熱処理をするベーキング機、高温湿熱処理をする高温スチーマー、洗浄をするオープンソーパーなどが用いられている。生産効率が非常に高いが、ロットは大きい。

この染色機は、比較的、万能であり、薄い綿織物から、高密度綿織物は万能である。染のムラ、スレなども出にくく、1色50m~何万メーターも同色で染められる。1色500m以上あるものは、連続染色機で染めるのが、安定していてトラブルが比較的少ないし、コスパも良い。シルケットをしてから染めるのが連続染色機なので、比較的、白などは、他の染色機よりも白くなるし、黒も比較的に深い黒で染められる風合いは、フラットであるが、エレガントの風合いも出せるため人気あるあ風合いである。だが、問題は、少ロット生産ができず、ウインス、液流、コールドパッドバッジよりも500m以下は染工賃コスパは悪いが、500m以上の染からコスパは良くなる。ある会社は200m以下の染め直ししないと規約があるので、少ロットは無理と判断するしかない。

以上、遠州織物産地としての、後染めの染色機械である。私は、織物を開発段階から、染色工程までを考える。考えないと、大変な問題になる可能性があるのだ。また、染色機械の癖も知っていないと、大クレームになる可能性もあるので、染色は経験値も必要になってくる。

あまり言いたくないが、染色での色ビーカーは紙で出されると、まず、合わせる事が難しいし、天然繊維は、ほぼ色合わせが100%できないことも承知した欲しい。綿糸など、取れた時期や、染める季節が変わると染色データーは一緒でも、同じ色が染まらないのは事実だ。AIで染めれれる可能性はあるかいえば、NOと、はっきり言いえる、染色は、職人の腕にかかっている。要するに、テキスタイルの組織が変わるだけで、同じ染色していても、色差がハッキリ違いが出る。

このコラムを読んでいただければ、ご理解してほしい。完璧に染めることはできないのだ。綿織物の染色工場は、あまり儲かっていない。人でもぎりぎりなので、染後の出荷は、工場にとってキャッシュフローがとても大事なことである。体力ない染色工場が増えてきているのが、今後のファッション業界全体で考えて行かなければならない時代に入った。いつまでも上下関係のままでは、本当にヤバクなってきた。特に遠州織物の染色技術は世界一だと私は信じているだからこそ、この資源を大事にしていかないと、未来はない。

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