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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

遠州織物産地 【5~6月の状況】織物産地が消えるかも知れない

2021.06.06

遠州産地 【5~6月の状況】 織物産地

去年、4月から日本中に、新型コロナ感染拡大が起こり、またも、5~6月には、都市圏では緊急事態誓言が

去年と変わらず行われている。

遠州産地は、去年よりも、更に悪化が酷くなっている。

この状態が、続くと、織物工場は、廃業が進んでいくいくことになる。

織物工場が分子で、染色工場が分母になるが、織物工場が廃業が続けば、分子の数減ると、分母、染色工場が要らなくなる。

現在、雇用調整助成金などで、繊維関係の会社は対応しているけど、アフターコロナから、どんな展開になるのか?

不安を感じて、コラムを書いている。


その前に、弊社の紹介をさせていただきます。

静岡県掛川市で織物工場を経営しています。

特に、綿織物を中心に天然繊維を研究し提案しています。

テキスタイルを企画・製造・販売を行っています。

テキスタイルデザイナーの育成、織物職人の育成を行い、遠州織物産地の持続活性化に務めています。

国内,海外アパレルに生地を直接販売しています。

綿織物の生機織物生産は、ほとんど、自社工場生産90% 残りの10%は、産地内の織物工場に、協力していて頂いており、

地元の織物工場、染色工場に仕事をまわせるように、日々努力しています。

現役である、遠州織物の職人であり、経営者として、テキスタイル講座、産地情報、テキスタイル紹介などを、コラム、Twitter Youtubeで発信しております。

織物産地の持続を願い、活動しています。


目次

①平、ドビー綿織物

②ジャガード織物

③麻織物

④コール天(コーデュロイ)

⑤染色加工

※6月~7月の受注予想 

 

遠州織物産地の5~6月の情報

※遠州織物産地は、掛川市、御前崎市、菊川市、袋井市、磐田市、浜松市、湖西市、7つの市で成り立っています。

※この予測は、あくまで織物工場へ、直接聞きこんだ情報なので、正式な情報ではないので、ご理解お願いします。

①平、ドビー綿織物

1~4月に比べて、酷く受注量が低迷しています。

織仕掛けがかかっているのが、30~40%位だと願いたい数字である。生産量は、おおよそ30%以下だと思われる。

特に、綿織物は、去年から、更に悪化している。

本当に、綿織物が稼働しているのかが、噂にもならないほど、悪いみたいだ。

 

②ジャガード織物

ジャガード織物工場も、相変わらず悪い、稼働率は、30%以下で生産量は25%以下と思われる。

1~4月の生産よりも、5月以降は、更に悪化している。

現座は、遠州織物の得意としているタテカットジャガードがある程度で、ファッション関連よりも資材関連で一部

生産されている程度である。

昭和の時代には、遠州織物には、300社程度工場があったが、現在では、7~8社しかないそうだ。

ここまで、少なくなったジュガード織物工場でさえ、30%以下しか稼働してないのである。

とても、厳しい状況である。

 

③麻織物

リネン織物は、ここも経本数も決まっており、経通しが要らないため、去年まではフル稼働になっていたが、

1~5月にはいると、生産調整しながら、若い経営者(50~60代)には、仕事が優先的に出していたと思われる。

リネン生地在庫は、T(紡績)がリスクして持っている。と言われている。

そのためか、麻の仕事は、5月までは、若手経営者の工場はフル稼働だったみたいだ。

それでも、6月に入ると、発注量が減り始めており、稼働率が最近は、落ち込んできているそうだ。

 

④コール天(コーデュロイ)

生産は、2月から出始めているので、専門のコール天織物工場は、忙しくなりつつある。

専門の織物工場以外でも、コール天をかけるところが増えてきている。

コール天は、ほとんどがエアージェットで製織されるので、エアージェットの織屋さんは、フル生産である。

コール天稼働率100%、生産量も100%です。

遠州織物で、儲かっているのは、雄一、コール天工場のみである。

 

⑤染色加工

1~2月までは、染色加工は低迷しているが、染色加工は順調に進んでいる。

3月からは、秋冬モノの受注が入るため7月末までは忙しいと思われる。

秋冬は、遠州織物のヒット商品コール天や、モールスキンの起毛が売れているので、現在は染色はフル稼働している

織物工場に比べて、遠州の染色工場は順調である。

 

※6月~7月の受注予想  

①平・ドビー織物  予測:悪い

6~7月は、秋冬物の生産は終わりにきているため、とても厳しい状況である。

致命的な状況である。

②ジャガード織物  予測:悪い

ジャガードは、相当、厳しいと感じられる。

③麻織物  予測:やや悪い

6~7月までは、秋冬シーズンなので、期待は少ない。

従来だったら見込生産として、紡績が在庫を持ってくれたが、今回は、そうとう難しいだろう。

バイオーダーでの仕事が中心になるので、織物織機が空きが出ることになる。

④コール天(コーデュロイ) 予測:良い

6月末までは、受注がありそうだ。

しかし、7月になれば、一気に仕事量が無くなる可能性は高い。

もともと、在庫不足なので、産元が7月以降、どれだけ在庫を持つかで生産が決まるのも確かだ。

⑤染色加工 予測:やや良い

これから、秋冬の受注が入ってくるので、忙しくなってくる。

特にコール天やモールスキンが人気商品であるため染めは忙し。

まとめ

コール天以外は、良くないので、遠州織物の稼働率は30%以下にとどまるだろうと予測する。

30%の稼働で、会社経営ができるわけではないので、2021年は、かなりの織物工場の廃業が進むと思われる。

前半にも、説明したが、分子が減ると分母が亡くなる可能性がある。

要するに、サイジング、整経、染色、仕上げなどは、織物工場の数に比例して存続できるのである。

今回の、コロナパンデミックは、遠州織物の生存危機を早めている。

サプライチェーンが、壊れる。

SDGs、サステナブルを考えているならば、是非、国内に仕事を出して欲しい。

持続可能な社会を願っている。


福田織物は、自社で企画し、自社で生産、自社での販売を行っています。

人づくりは、モノづくりが原点になっています。

また、糸から、フエアトレードされた原料を行い、自社生産を行い、国内の染色工場に依頼しております。

買っていただくと、遠州産地の分業にお金が回りますし、国内の染色にもお金が回ります。

サステナビリティとは、(sustainability)とは、「持続可能性」または「持続することができる」という意味。

サステナビリティへの取り組みというとき、織物産地を持続すると意味で、取り組んでいます。

また、環境破壊のないような、織物生産をおこない、地球にやさしさを考えながら活動しています。

有限会社福田織物

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