CLOSE

© Fukuda Orimono All Rights Reserved.

TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

BECC0コーデュロイ、作ったキッカケ

2022.01.03

BECC0コーデュロイ、作ったキッカケ

コーデュロを沢山の人達に知っていただきながら、コーデュロの国内生産の95%が、遠州産地の中にある、磐田市、袋井市、掛川市が生産の拠点になっています。

遠州産地は、別珍コール天の織物産地になります。

※別珍とは、ベッチンと言いますが、18世紀にフランスで生み出されたベルベットを模して綿で作られていたものです。ベルベットとの主な違いはベルベットは縦パイルをカットしたものであり、ベッチンは横パイルをカットしたものである。明治時代に、磐田市で開発されたものです。

※コール天とは、コーデュロイのことを言います。どちらでも言い方は間違いありませんが、日本製のコーデュロイは、海外のコーデュロイとは、作り方が多少違っております。

詳しい内容は、コーデュロイとコール天の違い

読んで頂きたい思います。

日本製のコール天は、柔らかくて膨らみ感のある、上質なコーデュロイなんです。

しかし残念ながら、遠州産地は、コーデュロイを織れるところが少なくなってしまいました。

確実に、コーデュロイ産業は、無くなる職種として進んでいるのは間違いありません。

だから次世代BECCOコーデュロイの開発は、本当にコーデュロイ産業が亡くなる可能性があったからこそ、遠州産地の職人達が危機を感じて動いたんです。

※BECCOコーディロイとは、コーデユロイは、一般的にパイル畝がストライプのようになっていますが、BECCOは、幾何学的な模様で表現されたテキスタイルになります。

  

  今までのコーデュロイ          次世代コーデュロイBECCO

BECCOコーデュロイの開発は、2010年の時に、スタートは、カッチングから、「やらないか。」と声をかけれたのが始まりでした。


目次

・コーデュロイの開発はやりたくなかった理由。

・BECCOプロジェクト結成

・BECCOコーデュロイ開発で金欠病

・BECCOのデザイン

・BECCOコーデュロイのトラブルだれけで、大クレームになる。

・BECCOコーデュロイの完成は、その1年後して、完璧なテキスタイルになりました。

・2022年のBECCOコーデュロイは?


一つ返事はしなかった。

当時は、今さら、

・コーデュロイをやりたくなかった理由。

その理由は2つあった

1つは、当時の福田織物は、超細番手綿織物の開発とコットンストール(光透けるストール)販売が順調に売り上が伸び始めていたからだ。

   

2つ目は、2005年ジャパンブランド育成支援事業(コーデュロイ活性化)から外された苦い思い出がある。

当時の「ソルブレベコ」とは、現在のBECCOコーディロイの基礎的なテキスタイルだが、福田織物は、カッチング工場と、幾何学的な柄のコーデュロイ開発を行っていたので、このままジャパンブランドで、続けて開発がやれると思っていたが外されたのである。とても信じられないことが起こったからだ。

私は、もう2度とコーデュロイを作らないと決心をして、今までに作り込んだ全てのコーデュロ見本反をすべてを捨ててしまった。ある意味、魂までも。

しかし、2007年ジャパンブランド育成支援事業、「ソルブレベコ」は、3年間、国から補助金をもらい、スタートしたが、補助金が終わると、ジャパンブランドの関連メンバーは「ソルブレベコ」から離れ、産元、織物工場が廃業していき、誰もいなくなってしまった。それ以降は、私の知っているかぎりでは、他の事業社が「ソルブレベコ」としての活動はしてない。

結局は、誰もやる人がいなくなったことだが、当時の私は、それでもコーデュロイを織るつもりは全くなかった。

幾何学的なコーデュロイを、一緒につくっていたカッチングの職人が、「孫の世話をする」と言いながら引退宣言みたいなことを、私に言ったことが、この人がいなくなったら、今までの幾何学的なコーデュロイが無くなるとと思い、カッチングが辞めさせないため、重い腰を上げるキッカケになった。

まだ、その時は、まだ50%以上がやる気はなかったのは本音である。

・BECCOプロジェクト結成

2010年に、福田織物の若手メンバー、カッチング、浜松工業技術センターとの3社で、「BECCOプロジェクト」、コーデュロ産地の活性化として若者の育成を踏まえてスタートした。

基本的には、「ソルブレベコ」とは。全く違うコーディロイの作り方で、おこなうことになった。

勘違いしないでほしい。「ソルブレベコ」と「BECCO」とは、全く違うテキスタイルである。見た目は一緒に見えるが、技術的にも、生地企画、品質も全く違うものだ。

脱線したので、もとに戻すが、結局は、カッチング職人のためと、長くお世話になった産地の活性化のために、スタートを切った。

①コーデュロの産地の活性化を目指す

②産地に関わる若手育成を行う

この2つが、「BECCOプロジェクト」のコンセプトである。

「BECCO」コーデュロイのテキスタイルが中心ではなく、産地で働く人たちが中心でなければならいと感じていた。

このプロジェクトは、私は、ほとんど参加してなく、弊社の若手社員2名、工場長1名、後は星野間チングの星野さん、工業技術センターの鈴木課長と木下さんのメンバーでスタートを切った。

なぜ、私が、このBECCOプロジェクトを外れたのは、私が入ると、どうしても、福田織物が作った感じになるため。これを避けるためと、若い人材が、未来を自分の手でつかむこと。

しっかり若いメンバー達は、新しいチャレンジ、ベテランとのコミュニケーションができたことは、①コーデュロの産地の活性化を目指す。②産地に関わる若手育成を行う。ことが。少しながら達成できたと思っている。

若いメンバーには、小さなチャレンジ、小さな成功体験を重ねていくことが、未来の産地を作ることになる。と信じている。

 

・BECCO開発で金欠病

「BECCOプロジェクト」のスタートした。

この生地は、今までにやったことがないので、BECCOコーデュロを織ってカッチングでカットするんですけど、切り残しが多くて使用できなかった。

カッチングの機械に合わせて、何ミリ、何ミクロンのパイルの空間調整を生地企画に落としこんで織直しを幾度も行い、パイルが切れるようになるまで行った結果、BECCOコーデュロイのダメ生地が山のように工場の倉庫に高く積まれるこになる。

不良BECCOコーデュロイを出しても、カッチング費用は、容赦なく請求書が弊社に来る。BECCOコーデュロイは完成するまでは、とんでもない金食いコーデュロイだった。

失敗を何度も繰りかえしながら、ようやくカッチング工場も、諦めず試行錯誤しながら、1年がかりで、かなりのBECCOコーデュロイのパイルカットの技術を獲得した。

カット技術は、本当に、通常のコーデュロイよりも難易度が高く、BEECCOコーデュロのパイルカットを失敗すると弊社のお金が、かなり出費がかさんだ。

今でも、完璧にパイルカットができず、90%位で、残りの10%は、カットの失敗は起こっている。

・BECCOのデザイン

この技術で支えてくれた浜松工業技術センターの職員さには、大変お世話になった。また、カッチング職人にも、協力いただき感謝しております。

このCECCOプロジェクトは、当時、私が離れていたので、20代の2人の社員と40代になったばかりの工場長が、浜松工業技術センターの職員との、コラボみたいなもので、テキスタイルデザインの共同開発としてすすめたました。

色々の意味で、ほんとに、当時は、ゴールが見えないテキスタイルの開発でしたが、弊社の社員3名と、カッチング職人、浜松工業技術センターの職員でのプロジェクトはかなりコミュニケーションがしっかり取れていたこそ、下記のデザインされた素晴らしいBECCOコーデュロイバリエーションができました。

     

    

 

・BECCOコーデュロイのトラブルだれけで、大クレームになる。

ようやくBECCOコーデュロイが、出来上がってきたころ、お客様や、報道関連などから、かなり高い評価されました。

BECCOコーデュロイのデビューは、それなりに売れ、成功しましたが、すぐに大きなクレームがきました。

デザインを優先したことが、品質検査に落とし穴がありました。

当時の検査は、合格でしたが、実際、洋服になってから、毛抜けの問題が発生しました。製品でのクレームでしたので、アパレルには大変迷惑をかけてことは、今でも頭にこびりついております。品質検査は、公の機関で検査でしたので、合格を頂き問題ないと思っていましたが、世の中にないテキスタイルは、実際使用してから問題がでるものです。

その時も、大変な損額をだしました。何度も、このBECCOとは、山、谷の往復で、私にとって、とても、やんちゃなテキスタイルでした。

 

・BECCOコーデュロイの完成は、その1年後して、完璧なテキスタイルになりました。

現在は、毛抜けの問題は、解消され、品質検査では、通常のコーデュロイよりも、はるかに素晴らしい検査内容まで進化しました。

開発費用は、福田織物でも、今までにないくらいの金額を投資したテキスタイルなので、今は、BECCOコーデュロイを買っていただきたいと願っています。

買っていただくと、織ること。カットすること。整理すること。染めることなどで、今まで、一緒に、頑張ったBECCOプロジェクトのメンバーに仕事として恩返ししたいです。

みんなの技術、協力、努力、勉強などが、シナジー効果があったらこそ。と思っています。

本当に、感謝しております。だから、仲間のためにも、絶対に売りたいです。

・2022年のBECCOコーデュロイは?

現在、更に進化させていきます。数年前から、ウール100%のBECCOコーデュロイの開発してきましたが、まだ完成できません。

そして異素材として、開発を進めていきます。

難しいハードルがありますので、時間がかかるかと思っています。

また、綿100%素材は、完璧ですので、国内販売に力を入れていきますが、将来、近いうちには、海外での販売を再開したいと思っています。

みなさまの、応援よろしくお願いします。


福田織物は、自社で企画し、自社で生産、自社でのテキスタイル販売を行っています。

人づくりは、モノづくりが原点になっています。

また、糸から、フエアトレードされた原料を行い、自社生産を行い、国内の染色工場に依頼しております。

買っていただくと、遠州産地の分業にお金が回りますし、国内の染色にもお金が回ります。

サステナビリティとは、(sustainability)とは、「持続可能性」または「持続することができる」という意味。

サステナビリティへの取り組みというとき、織物産地を持続すると意味で、取り組んでいます。

また、環境破壊のないような、織物生産をおこない、地球にやさしさを考えながら活動しています。

有限会社福田織物