CLOSE

© Fukuda Orimono All Rights Reserved.

TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

2022年3月、仕事がない 見捨てられたのか?遠州織物産地

2022.03.21

コロナ感染、2022年になると日本全国をオミクロン株が猛威。2021年の10~12月はアパレル売り上げが伸びてきたのに、2022年に入ると急ブレーキがかかった。

アパレルの失速が、遠州織物産地が1~3月どのように影響したか?状況報告します。

「2022年3月、仕事がない 見捨てられたのか?遠州織物産地」

この題名通り、遠州織物産地は、悲惨な状況になっている。

オミクロン株での小売状況の悪化でアパレルから発注が激減している。

 

綿織物

遠州産地は、比較的1月までは、夏のシーズン生地遅れがあったので、産地での仕事量はかなりあったが、2月に入ると、受注量は減り、3月になると壊滅状況になっている。

もちろん、コロナ渦の中で、アパレル消費は減ってしまったことが大きいが、国内生産比率2%しかない生地にも大きな影響がでてきている。

特に、綿織物は、麻織物に比べて相当悪く、このままいくと遠州産地分業システムが崩壊する可能性がでてきている。

あまりにも仕事が少なすぎるため、今後、サイジング、経通し、ワインダー(分割)などの廃業していく可能性がでている。

今後、このままいけば、遠州織物産地で綿織物が織れなくなる可能性がでてきた。

綿織物の悲観論もあるが、その中でも、一部自社販売している織物工場だけは、5月末まで受注はいっぱいあると聞いている。

やはり、自社販売を行わなければ織物工場は生き残れないと結果がでてきている。

現在、頑張っている産元も、仕事は、遠州産地に発注してなく、その大半が、遠州以外の産地、又は海外での生産になっていると思われる。

 

綿ジュカード織物

2020年に、遠州一のジュガード織物工場が倒産したため、その仕事が、残り少ないジュガード工場にはいり、2022年は、仕事が安定していると言われているが

決して良くない、のは間違いない。

知り合の工場にいけば、ジャガード露鋳物織機が動いていることは間違いないが、止まっている織機もかなりある。

良い時で、稼働率80%、悪いとき稼働率30%以下だと思っている。

遠州産地では、私の知っているジャガード織物工場は、4件程度しか存在しない?(ほかに見あるかもしれません)

希少価値であるジュガード織物でも受注は安定しない。

今後に、このままいけば、遠州織物のジュガード織物の火が消えることは間違いない。

 

コール天

現在、本業でコール天を織っている工場は、5件程度(私の知っている情報)しかない。

この少ない織物工場だけの生産で、天龍社織物組合からの生産80%以上が、この5社から製造されている。

本業ではないけど、冬織物になるとコール天を織る工場になるとかなり数は増えるが、

残念ながら、コール天は、現在では大量に生産しずらい生地なのでコール天の分業システムもかなりのひずみがでてきている。

遠州コール天は、世界的に最高な生地なので、産地存続を願っていいる人がいれば、遠州産地のコール天を買っていただきたい。

 

麻織物

麻織物を織っている工場は、仕事受注は安定している。

ほとんどが、麻織物の織っている工場の99%が、レピア織機である。

10年前は、ほとんどの織物工場は綿織物を織っていたが、綿織物の受注が少なくなるにつれて麻織物の変わっていった。

特に、技術のある工場ほど麻織物を織っている。

麻の人気はは、衣料ばかりでなく、小物、雑貨などに使用されるため安定受注になっている。

もしかして、数年後には、遠州織物は麻の産地として生き残っている可能性がある

 

まとま

以上のことを、まとめると、「2022年3月、仕事がない 見捨てられたのか?遠州織物産地」

仕事が無くなる、このままいけば、遠州織物の産地破壊はかなり進んでいく。

理由は、遠州産地の分業システムの破壊です。

麻織物は好調ですが、残何ながら、整経機と織機があれば、遠州産地の分業はいらないんです。

しかし、綿織物は、荒巻、分割、サイジング(糊付け)経通しの準備関係が、相当悪くなっております。

もし、この業種がひとつ無くなると分業システムの機能として不能になります。

助かる方違法は、受注量をとり、たくさん遠州産地に仕事を出すしかないのです。

福田織物も頑張って外注の織物工場に仕事を出していますが、わずかの力しかない。

自社だけ儲ければ良いと考えが、遠州産地の破壊になっているのは間違いない。

分業巣ステムは、仕事があって産地は成り立つが、このまま仕事を出さないと遠州産地は終わりになる。

産元は産地は関係ないので存続的には問題ありませんが、産地のものづくりは工場があるため、仕事が遠州に来ないと廃業の道しかありません。

 

  • HOME
  • TEXTILE COLUMN
  • 2022年3月、仕事がない 見捨てられたのか?遠州織物産地