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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column05】織物の現場と数学の公式

2020.06.22

月曜日、お疲れさまでした。

バックヤードの山本です。

昨日は夏至でしたね。
掛川は久しぶりに天気も良く、気温は高過ぎず
とても過ごしやすい日で、19時ごろの空は紫ピンク色できれいな空でした。

 

自分は最近は、織りの発注書~織り準備の指定書のダブルチェックを覚えています。
?ダブルチェックを覚える??と疑問に思われた方もいるかもしれませんが
織り準備工程の指定書のダブルチェックは、それをある程度理解していないと
ダブルチェックしようがないというくらい複雑なものでした・・・
また生地企画によって、外注ルートもかわるので、
いわゆるチェックボックス☑などで簡単に確認できるものではないようです。

これを最近、覚えていけるよう工場長に教えてもらいながらやっているのですが
難しいですが、織りの前後が分かるのは面白いです。

漠然と、目の前の織物織機に関わるだけより
どういう企画でどういうルートでどのような工程を経て織りに入っていけるのかを
知ることは大事だと感じます。

 

織りに関しても、入社したときに同じことを思いました。
タテ切れやヨコ止まりなどの操作をまずは覚えましたが
ただ覚えるだけではなく、どうしてこうなったのか?というところに
疑問を持つ事で、原因がわかるようになります。
(まだ内容によっては少しずつではありますが)
そうすると、自分のミスも減るし、自分の癖も理解し、
悪い癖はなおす、ミスを防げるようになります。
また、このときの疑問に思ったことが後々、点と点がつながり線になる、
みたいな状況になることも多くあります。
そして何より、ドビー織物の生地企画をするには、
織機を理解していくこと、工程を理解していくことが
必要不可欠になると感じています。

 

学生のころ、どうしても納得ができないものがありました。
数学の授業で教えられる「公式」です。
この公式にあてれば、答えが出る。ということは分かりました。便利だと思いました。
数学は得意ではなかったので、早く答えが出せれば良かったのですが
「なぜこの公式にはめれば答えがでるんだろう、この÷2は一体どこから?」
という疑問が常にあり、気になって気になって仕方がないということが多くありました。
このそもそもの理屈が分からないと、自分はこの公式を覚えられません・・・という謎状態。

当時、テスト前に自宅で一夜漬けしているときに、ある公式でこの疑問にぶつかり
とある部活の寮にいる友人に電話を入れました。

「この公式のこの数字ってなに?なぜこの数字を入れたら答えがでる?」という
迷惑極まりない質問をしたのですが(しかも夜中)、最初に電話に出てくれた友人には
案の定、「ごめん、お前が言っている意味がわからないよ」と一蹴りされました。

ただ、そのあと電話をかわってくれた別の友人が、
その公式の仕組みをとても分かりやすく説明してくれました。

その説明で自分は公式を理解したし、ちゃんと覚えることができ、
テストのひっかけ問題にもかからずに済みました。

 

 

話が遡り少しそれましたが、織物の現場にはこういうことが多くあるような気がします。

 

学生のころから、こういった状態になるとき、
自分の頭の使い方が回り道が多くて効率悪いなーと感じていたのですが
織物を勉強してからは、もしかしたら意外と長所だったかもしれないな、とも思います。
こういった疑問が、点と点でつながり線になっていく、
という状態が、難しいけれど面白いと感じています。

 

福田織物は、常日ごろ、そういうことを積み重ねて技術をあげているので
疑問に思ったことを質問したときに、
その仕組みをちゃんと紐解いて説明してくれる人たちばかりです。

これはとにかく疑問と経験の積み重ね、そしてトライアンドエラーの繰り返しで
身に着けていけることなんだろうなあと実感し、
入社して一年、改めて気が引き締まります。

ちなみに、当時、公式の仕組みをわかりやすく説明してくれた友人は
学校の先生になったそうです。とても素敵な先生になっていると思います。

 

私も織物の分野で日々積み重ね、頑張りたいと思います。

 

 

次回の更新は木曜日です。

山本