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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column08】テキスタイルデザイン 先染め企画を振り返る

2020.07.02

本日もお疲れ様でした。

バックヤードの山本です。

7月に入りましたね、夏は日が長いので嬉しいです。

18時でも明るいので一日が長く感じられて良いですね。

 

本日は先染め生地のハンガーを作成しまし た。

(ハンガーとは、生地展示会などでラックにかかっている

生地見本のことです。福田織物では決まった寸法にカットして台紙で挟んで作成します)

 

この生地は、初めて先染め企画に携わったもので、

ボーダー・ストライプの柄を10種類ほどつくりました。

「柄を考える」という作業は

大学入試の実技試験ぶりぐらいの

自分にとっては珍しい作業でしたが

とても面白かったです。

(もともと柄を作るのが得意ではないぶん、

えいやー!という勢いで自由に出来た感じもします。)

 

 

企画の初期段階で、社長と工場長との

打ち合わせに参加させていただき

三人でカラーチップを探りながら、

使用する緯糸を10色決めて、

染工場へ糸染をお願いしたのですがこれだけカラーバリエーションがあると

配色を考えるのも楽しい作業でした。

と、同時にデザインの段階では

もんもんと考えながらPCを操作すれば

画面上で配色や柄は出来上がっていくのですが

実際の織りは大変でありました…

ちなみに織機は以前のコラムでも少し書いた

ピカノールという高速織機で織りました。

 

まず3色以上だと、配色変えで糸を変えるときに

ややこしく…なおかつ手間もかかり…

焦るとまちがってしまいます。

あとは何より、ありとあらゆる計算…

織りは、色んな場面で糸本数や組織図など

計算が必要になるのですが、今回の企画では

全柄、先にシュミレーションで出していたので

問題なかろう…と思っていたのですが

全然甘かった。

実際に織機で織るときにプログラムを

入力するのですが、先輩に色々教えて頂き、

もくもくと入力していたその際に

「あれ、ここ計算しないとだめだ…あ、ここも…」

みたいに立ち止まることが多くて、多くて…

織りの計算についてはマニアックすぎるのと

現在勉強している部分も多く、どう説明したら

良いかわからないので、詳しい説明は割愛しますが

ざっくり言うと、偶数、奇数とか。

公倍数とか公約数とか。

そんな感じの計算が

ふわーっと常に頭の中に付きまとい、

ありとあらゆる工程でその計算が常に必要になります。笑

大学でドビー織りを研究していたときにも

同じような状態を経験したことがありますが、

織物工場の現場では、常に専門的な工程を踏んでいるため

計算が必要な場面が断然多いと実感しています。

でも、このシュミレーション柄作り〜試織の

一連の流れを通して、

(今後はこの段階でここまでの数字も出しておいた方が後々良い)

ということを身をもって!知ることが出来ました。

 

 

そしてもちろん、画面・紙ベースの状態から

実際に織機の上で、柄が出来上がっていく瞬間は

とても興奮するものです◎

色糸がピシッと入っていく様子も見ていて気持ちがよいです。

(緯糸に色糸なので捨て耳もかわいい)

逆に、(紙ベースだと良かったけど、織ったら

微妙だったな…)と素直に感じたものや、

(ここをもうちょっと本数減らしたほうがバランス良さそう)

(ここに平織り以外の組織をいれたらどうなるかな)

などボーダーストライプの柄に対してはっきりとした自分の意思も

自然と生まれてきました。

 

自分が、現役の自社工場があるところで

織物企画に携わりたかった理由は、

現場で実際に織られている様子を見て企画に納得したい

という思いもありました。

数年後にはまた今とは意識が変わっているかもしれませんが、

現状の自分は、(まだ勉強中ということもあり)

とにかく良くも悪くも自分で納得したい という

気持ちがあります。

実際に織られていく瞬間に、自分はどう感じたのか

ということを今は大事にして

今後テキスタイルデザインに向き合っていきたいところです。

まずは、

織機の上で織られていく瞬間に、

自分の気持ちが高まるようなデザインを多く

作るということを目指していくのが大事なのかもしれないなと感じています。

 

そのためには、決してデザインだけではなく

むしろ現場での日々の仕事がとても大事になってくるので

こつこつ経験を積み重ねるのみ!という気持ちです。

 

 

ちなみに、画面上のデザインシステムでは

糸本数や、配色、組織図を作成していきます。

いまはこんな風にPCで出来ることが

増えましたが、

社長が、昔はすべて手書きだったから

先染め企画はとっっても時間がかかるものだった

と教えてくれました。

その当時の先染め生地のハンガーは

とても面白く、新鮮で、

逆に便利になったことで、同じようなものが

生まれやすくなってる現状もあるよな、

とふと、思いました。

このシステムに甘えず、

もっと自由に生地企画に落としこんでいけるように

日々色々なものを見て、過ごしていきたいと思います。

 

今回の先染め生地は、ひとつひとつ名前がついています。

また、機会があればInstagramなどでもご紹介出来ればとおもいます。

 

 

次回の更新は月曜日です。

一日早いですが、良い週末をお過ごしください。

 

山本

 

#福田織物 #テキスタイルデザイン

#綿織物 #ストライプ #ボーダー

#ピカノール #先染め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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