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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column16】織物組織図について①平織り

2020.07.30

こんにちは
バックヤードの山本です。

 

いよいよ7月が明日で終わってしまいますね、
本日の掛川はわりと涼しく、まだ梅雨もあけてないような
お天気のためとても8月になるとは思えない体感です。

 

本日は前回のコラムの続きのような内容になりますが
織物組織図について書きたいと思います。

まだ勉強している最中のため
専門的なことやとても教えられるような内容は
書けないのですが、
自分が大学で織物を勉強しはじめてから今に至るまで
(織物組織図)というものを理解するまでに
奮闘したときのこと、また、どうやって理解していったのかを
自分なりの目線で思い出しながら書きたいと思います。

 

(そもそも織物組織図ってなに!?)
という状態から私も入りました。

説明されても織物組織図と実際の生地が
まったく結びつかない!ので、なかなか
理解できるまで覚えられませんでした。

大学に入ったばかりの頃は、
織り組織も整経などの糸準備も全体的に色々よくわからなかったので、
もうとりあえず、教えられるがままに、織っていた気がします。

織物は、経糸と緯糸を交差させて組み合わせて出来るもので、
この組み合わせ、交差の仕方を表したものが
織物組織図です。

まずは、一番基本の平織組織から覚えました。
(平織り…シーチング生地やキャンバス生地などに使われている基本の織り組織)

このマス目の黒い部分は、タテ糸が浮いている ということを示しています。
白い部分はヨコ糸が浮いているという認識になります。

↓平織り織物組織図

 

わたしは、この組織図と、織物が最初は結びつかなくて
このマス目をどう見たら良いのか分からなかったのですが、

↓のように考えると理解しやすくなりました。

↑の経通し順とは、織物の経糸は
織るためにワイヤーという穴があいた細い金具に
一本一本通していきます。

このワイヤーというものは、
例えば経糸が全部で100本あったら、
100本のワイヤーに通すのですが、
ワイヤー自体にもグループ分けがあります。

それを、枠と呼んでいます。
(ジャガード織りだとここの仕組みが少し変わるのですが

それはまた別の機会に書きたいとおもいます)

経通し順とは、この枠の枚数のことで、
何枚目の枠に通すのか?ということが示されている順番です。

各枠にワイヤーがあるので、枠が上がったり下がったりすることによって
枠ごとのワイヤーに通した経糸が上下し、緯糸をいれて織っているという仕組みです。

なので、この組織図だと、1枚目と2枚目の枠を
つかってワイヤーに通していくという意味で
経通し順が1、2となっています。

 

次に、緯糸順の1、2ですが
これは緯糸の指示と考えてもらったら
わかりやすいかもしれないです。(緯糸の経糸との交差の仕方の種類)

 

(組織図や企画が複雑になってくるともう少し難しくなるなあと
感じているのですが今回はわかりやすい平織で)

 

あとは、マス目の黒く塗りつぶした部分と白い部分。
これは、織物を超拡大したときの図なんだ!

と思ってもらえればわかりやすいかと思います。
わたしは、当時このマス目の意味が本当に
分からなくて最初奮闘していましたが、

最終的にはこの、(わかりやすく言うと織物を拡大した図)と
思うと、理解できるようになりました。

 

経糸に黒、緯糸に白を使った織物と一緒に考えると
分かりやすいかと思います。

↓組織図と実際の生地

 

実際の生地が毛羽立っていて、すこし分かりづらく申し訳ないのですが、
なんとなく組織図と同じ構造をしているものだとわかりますでしょうか?

 

 

ちなみに、上記の組織図は、実際の生地と比べて
わかりやすいように、リピートさせたものですが、

平織りは2枚の枠、緯糸の指示は2種類できるのでこれを完全組織図といいます。

 

2枚の枠でできるので手織りのときは2枚の枠の経通しでやっていましたが、
実際福田織物に入って、織物製造現場では
2枚の枠で出来る平織も、あえて4枚の枠をつかって経通しすることが多いことを知りました。

(これを書きながら、なんでだろう?と感じたので
理由は明日工場長に教えてもらいたいとおもいます)

 

…なんだか結局分かりづらいマニアックな
説明になってしまいましたが、
こういう感じで、自分は徐々に織物組織と向き合い、
織物組織図、というか織物自体が好きになりました。

織物って、織ってみないと分からない!という
部分がわりと沢山あり、今でこそ、そこが面白いと感じているのですが…

 

大学で織りを勉強し始めたところは、

(織りはとにかく準備も織るのも大変だし、どうやってデザインしたら良いのか分からないし、
世の中に出回ってる織り方しか出来ないから嫌だな〜向いてないかもな〜)

ともやもやしていました。別の学科へ転科も考えるくらいに。笑

 

やはり何かしら、自分である程度、設計やデザインをコントロール
する事が出来ないと面白くないな〜、、、と思っていた先に、

織物組織と向き合った結果、

(そっか!織物組織図覚えれば、色々できるじゃん!

織物のデザインってデザイン=設計なんだ!)

と思い、もやもやが解決しドビー織りを中心に学びました。
そこから、いまはもっと専門的に織物に携わっていきたくて福田織物にいます。

 

 

今回は平織りのみでしたが、
織物組織図はもっと、こんなに沢山あります。

 

 

 

 

この織物組織図を理解すると

自分でオリジナルで生み出すこともできます。

 

 

また、生地自体の風合いも織物組織によって変わったり、
織機で織るために織組織をコントロールすることも
製造の現場では必要だと、現場で働き始めて知りました。

織物組織や設計については日々、社長や工場長に
教えてもらいながら奮闘していますが
やはり好きな事なので、何も苦ではなく、
難しいですが面白いな~と感じます。

 

またマニアックな内容にはなりますが機会があれば、織組織について他の組織の紹介なども
していければと思います。
ちゃんと説明できるように頑張って勉強します。

 

 

それでは、次回は月曜日に更新します。
一日はやいですが今週もお疲れ様でした。

山本

●追記●

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#遠州織物#織物組織#テキスタイルデザイン

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