CLOSE

© Fukuda Orimono All Rights Reserved.

TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column22】生地の密度とカバーファクターについて

2020.08.27

本日もお疲れ様でした。

バックヤードの山本です。

あっ、と言う間に8月が終わりますね。

 

生地のオンラインストアも9月に入ったら

徐々に秋冬おすすめの生地をご紹介していきたいと思っています。

来週、社内でラインナップについて打ち合わせする予定なので

またその様子をお届けします。

 

以前書いた

【backyard column16】織物組織図について①平織り

の続きになりそうですが、

社長と工場長に「カバーファクター」

というものを教えてもらいました。

生地企画の打ち合わせのなかで、出てきたワードで

知らなかった私は

(カバーファクターとは??)

と思ったのですが、知るととても面白いものでした。

 

カバーファクターとは、生地の面が糸で占められている部分の面積のことです。

その指標となる数値は、糸番手と密度をつかった計算式で求められます。

(基本的には平織物に使われる用語だそうです)

 

この、糸で占められている部分 とは何のことかと

いうと、

 

下の図を、見ていただくと、糸と糸の間に隙間があるとおもいます。

(図は黒が経糸、白が緯糸です)

 

この隙間の部分を抜いた、糸の部分のみの面積のことです。

カバーファクター数値が高ければ、高いほど

この隙間部分が少ないということになります。

 

ちなみにカバーファクターは別名「空隙率」とも呼ぶそうです。

漢字にすると、何となく想像がつきやすくなるかと思います。

 

織物を企画するときに、経糸密度と緯糸密度を決めます。

これは、1インチ(2.54cm)に何本糸を入れるか、

というものです。

最初、わたしはこの経糸、緯糸密度のことと、

カバーファクターをごっちゃにしてしまいそうだったのですが、

よく整理すると違います。

それはなぜかというと、糸番手という糸の太さが関係してくるからでした。

(なので、カバーファクターの計算式には

必ず糸番手と経、緯糸密度が必要になります。)

 

わかりやすく例えばで説明すると、

①糸の太さが約5ミリの糸を100本/1インチの場合

②糸の太さが約1ミリの糸を100本/1インチの場合

 

どちらも、1インチに100本入ってます。

ただ、①と②で糸の太さは4ミリも違います。

おのずと、同じ密度本数の設計でも

糸番手が違うので、出来上がる織物の表面、風合いは全然変わるわけです。

 

①糸の太さが約1ミリの糸を100本/1インチの場合

②糸の太さが約1ミリの糸を200本/1インチの場合

 

この場合は、同じ番手で、インチ間にいれている

本数が倍ちがいます。

これは極端な数値をわかりやすく入れてるので例えになりますが、

上記の場合は②のほうが、カバーファクター値が高く、隙間が①より少なく

生地表面での糸の密度がギュッと詰まったものになると思います。

 

 

 

なるほどー!と思いました。

今まで、高密度、や超高密度の生地って目が詰まってる織物だということは分かっていても

具体的にどのレベルで詰まってるか、っていうのは

糸の太さによって風合いも変わるから

判断するのが難しいなあ〜と思っていたのですが、

とっても納得できました。

 

以前、生地のオンラインストアのリピーターの

お客様からこんなお問い合わせがありました。

(この生地とこの生地の中間くらいの薄さのものはありますか?)

細番手の薄地の生地を2種類購入してくださった方でした。

どちらもローンと呼んでいる種類の生地だったのですが、

同じ番手で規格違いのローン生地で、

中間くらいかな?というものが掲載品番の中にありました。

ただ、難しいのはこの(中間くらいかな?)

というのが、

経験を積めば触ったり規格を見ただけですぐ分かるものだと思うのですが、

まだ自分は、経験が浅いため、根拠をもって

理解して、ご紹介したいという気持ちがありました。

(お客様は、所感でおすすめして頂ければ、と仰ってくれていたのですが 笑)

 

あ、カバーファクターを調べてみようと思い、

調べたところ、納得できました。

(有難いことに、工場長が生地の企画数値をいれるだけで計算してくれるフォーマットを作成してくれてあります)

 

 

福田織物の生地で、サウンドクロスという高密度のコットンテキスタイルがあります。

80/-という細番手の綿糸で平織にした、ペーパーライクな織物です。

この生地、ハサミをいれるとスーッと気持ちよく切れる生地です。

それも、このカバーファクターが関係していたのだな〜と実感しました。

ちなみにこちらの生地はオンラインストアで

掲載しています。

click◾️サウンドクロス/オンラインストア掲載NO.41

今は白のみですが、

また、もし今後、機会があればこちらの色違いなども掲載できればと思います。

 

 

ちなみに、サウンドクロス紹介の動画で、

カバーファクターについても、社長が説明しています。

YouTube サウンドクロス 高密度織物について

動画だと分かりやすいかとおもうので、

ぜひ、こちらもご覧ください。

 

今回、このコラムを書くにあたって

自分でもカバーファクターについて色々調べてみたのですが

難しい論文のようなものもでてきたり…

色々調べていたら頭が混乱してしまいました。笑

自分は、まだまだ勉強中のため、

専門的な内容を正しく

お伝えするには時間がかかるかと思いますので

気になった方はぜひ調べてみてください。

 

 

 

 

今後はこういう少しマニアックな説明も

オンラインストアに分かりやすいようにして、

盛り込んでいき、

マニアックなコットンテキスタイルが選べる

生地のオンラインストアを目指します◎笑

そのために私も日々勉強を重ねます。

 

それでは、1日早いですが

今週もお疲れ様でした。

次回は月曜日に更新します。

 

山本

 

 

#福田織物 #テキスタイル

#コットンテキスタイル #カバーファクター

#織物工場 #静岡 #掛川

 

 

 

 

 

 

  • HOME
  • TEXTILE COLUMN
  • 【backyard column22】生地の密度とカバーファクターについて