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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column26】アボカド染めと鉄媒染実験の結果

2020.09.10

こんばんは

 

バックヤードの山本です。

 

先週のコラム、

column24  野菜の皮で草木染め 染液づくり

つづきと、

column17 工場で見つけた鉄で鉄媒染液をつくりたい

column19 鉄媒染液10日後に取り出してみました

の実験の結果です!

 

あれから染液は酸化させるために

40時間ほど放置しました。

1日放置、、と書かれているところが多かったので

もしかしたら放置しすぎたか…?

と気になっています…

放置したあとの色はこんな色。

ここできれいな赤色になっていると、

きれいなピンクに染まるそうなのですが

赤みがかかったオレンジでした。

アボカドの状態によっても変わるらしく、

皮を煮出すときに、温度をあげすぎてしまうと

茶色くなるらしく、もしかしたら温度あげすぎたかなあ

 

ちなみに、1.2.3番液を混ぜてるので3リットルくらいの染液ができあがりました。

今回染めテストする布はぎれは、オンラインストア掲載の

・染め可能生地

・オーガニックコットン

から数種類まとめて染めました。

また、同じ鍋で染めたあと、アルミ媒染と鉄媒染に

分けたいので、同じはぎれセットをもう1セット

用意し、分からなくならないよう、

プラスチックのピンを付けて区別しました。

まずは布をソーピング。(精錬)

福田織物の染め用生地は、きちんと専門の加工場で

一度処理してあるのでそのままお使いいただけますが、

手で触れたりしていて油分やほこりがついている可能性があるので

きれいに染めるために念のためソーピングします。

 

 

 

生地の掲載番号はまた次のコラムで詳しくご紹介したいと思います。

 

 

 

染めは、↓前回の黄金花染めと同じ手順で行いました。

(column14 福田織物の生地で自宅で草木染めしてみませんか)

 

 

↑染液の温度を上げ、生地を全て、同じ鍋にいれて20分染色したあとの色

 

ピンクベージュのような肌色でした!

やはり、サーモンピンクのようなきれいなピンクには染まりませんでしたが、

この色も素敵です。

ファンデーションのカラーバリエーションのような

グラデーション。

 

いよいよ、ここで媒染をします。

どんな色になるやら…

もしかしたらここでもう少しピンクになるかも?

と期待をかけて。

 

そして何より、今回一番気になっているのは

この工場で見つけた鉄でつくった鉄媒染液。

しばらく部屋のインテリアのように馴染んでくれていたこの瓶から

媒染液を取り出し水に溶かします。

左がミョウバンを使用したアルミ媒染。

右が工場で拾った鉄から出来た鉄媒染です。

 

この鉄媒染の量ですが、

調べたところ、水で100倍〜薄めると

書いてあるサイトが多かったです。

今回、布が浸るくらいに1リットルは水が欲しかったので、

10mlの鉄媒染液に1リットルの水で作ろうかと思いました。

が、どうやら鉄媒染は濃く染まるらしく

あまり濃すぎると素材によっての色の違いなどが

分からなくなるくらい濃くなってしまう、

と聞いたので、

鉄媒染5mlに水1リットルにしてみました。

 

 

そして、生地をいれていざ媒染!

 

媒染液に浸すと、じわじわと色が変化していくのですが

 

最初は大きく変わるような様子もなく、、

 

アルミ媒染を見ながら、(ピンクにならないかな)

と思って、ふと目を鉄媒染に向けたところ…

明らかに色が変わっている!

グレーになってきている!

ピンクベージュの肌色から、全く別の色に

変化していったのでびっくりしました。

 

20分媒染液に浸しました。

 

↓20分後

 

鉄媒染したほうが、濃い目のグレーに!

アルミ媒染したほうは、ピンク味が少し弱くなり、オレンジが少し強くなった肌色に変化。

 

その後、また温度をあげた染液で20分染色して乾かしました。

 

乾いてアイロンをかけたあと。

グレーが本当に素敵な色に染まりました。

パープルかかったグレーで、とても好きなニュアンスです。

同じ鍋で染めて最初はピンクベージュだったのに

金属の種類を変えるだけでこんなに

色が変わるのは面白い。

媒染液も5mlにして良かった〜!と思います。

そして何より…

 

工場で見つけた(拾った)この鉄たちから

ちゃんと鉄媒染が作れて、こんな良い色に

仕上げてくれたのが凄い!

草木染めや野菜染めに、成功という言葉はあまり

似合っていないかもしれませんが、

この鉄媒染液の実験は大成功だ!と

個人的に思いました笑

 

↑アルミ媒染のほうは、やはりピンクにはなりませんでしたが

きれいな肌色に染まりました。

媒染前の方が、もう少しピンク味があったかもしれません。

やっぱり温度をあげすぎたのか…?

でも、野菜の皮染めとても面白かった。

自然のものから頂く色だから、

神秘的な感じもします。

 

あとは、鉄媒染のグレーも同じなのですが

生地によって、色味がそれぞれ全く違うのが

本当に綺麗なグラデーションができたな

とまじまじと見てしまいます。

オーガニックコットンは、ベースが生成りで

黄身がかかっているので、また色味が変わるし、

ヘンプやリネン、ラミー混は透明感のある色に。

密度の高い生地は、ライトな色味に。

コットンは、糸の細さ、太さでそれぞれ差がでて。

シルケット加工というものを施してある生地は、特に綺麗に染まっています。

 

もちろん今回も濃染剤で下処理をしているのですが、綿でもこんなに綺麗、色味のバリエーション豊富に染まるのは

糸の原料にもこだわっているからかなあ、と

思いました。

福田織物は、綿織物に特化しているがゆえ、

同じ綿でも糸の原料や紡績にこだわって、

社長と工場長がセレクトしているのです。

 

この染めテストは、

草木染めやってみたい、どんな色に染まるんだろう、という好奇心を

満たすだけではなく、

自社の生地についてもっと知ることができるので

面白いです。

 

 

このままだと長くなってしまいそうなので、笑

染め上がりの生地と染め前の比較や、

今回テストしたオンライン掲載染め可能生地の

詳細についてはまた近日、コラムで

書きたいと思います。

 

 

 

 

それでは次回は木曜日に更新します。

山本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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