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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column27】水彩画のような絣糸 テキスタイルデザイン日記

2020.09.14

こんばんは

バックヤードの山本です。

 

【backyard column10】新しい生地企画がはじまります

 

【backyard column18】生地企画、奮闘中です…テキスタイルデザイン日記

 

こちらのコラムで進行していた生地企画、

本日、染めあがった糸がとどきました!

 

↓今回、企画の段階で想定していた糸デザイン

 

 

↓実際に染めあがった糸

 

とってもイメージどおりの色味、配色とバランスであがってきました!

 

前回コラムで特殊な染めとお伝えしていたのですが、絣糸をつくってもらいました。

今回お願いした染工場さんは、絣糸が得意で、

詳しくはお話できないのですがランダムな絣糸がつくれる染工場さんです。

絣糸は、色がかわるピッチが一緒だと、ベタ(全面)に入れた時、ピッチで雲のような柄癖がでてしまうのですが

このピッチをランダムにつくってくれます。なので、全面で糸を織り込んでも柄癖がでないという、絣を取り入れたデザインの幅がひろがるような

絣糸をつくってくれます。

 

今回は生地デザイン的に、少し変わった配置で絣糸の使い方をしたかったので

デザインシステムでおこしたデザイン画を染工場さんに送って、相談しました。

↑自分は今回初めて頼むのでどうイメージを伝えたらよいか悩み、ものすごい手書き満載の仕様書を作っておくりました。笑

 

仕様書が到着したあとに、電話でいろいろご相談させていただいたのですが、

とても丁寧に教えてくれました。(私の質問が多すぎたのもあります)

デザイン画も確認してもらい(こういう使い方するならピッチはある程度コントロールした染め方にしたほうがよいかもしれないね)

とアドバイスをいただき進行してもらいました。

(今回の企画では、絣糸とは全面では使わず、ポイントでいれる企画なのです。)

まだ自分の経験が未熟なので、どう頼むのがベストなのか、どの方法があってるのか、などは

糸染めはもちろん、織りのこともまだまだ勉強~という状態なのですが

こうやって染工場さんに色々教えてもらうことで自分も(なるほど、そういう方法も可能なのか!そういうこともできるのか!)など

気づくことができて、また次回の試行錯誤につながるので勉強になりました。

 

今回、もう一つ楽しみなのは、経糸と緯糸両方にこの絣糸をつかうことです。

前回のボーダーでは、経はすべて晒糸で緯糸で先染め糸を使用していました。

そうすると、経糸の白(晒)と緯糸の色がぶつかるので、織りあがりは緯糸の色より

すこし優しい、白を混ぜたような色になるのです。

でも、経糸に絣糸(要するに先染め糸)を使い、緯糸にも使うということは

色と色がぶつかるので、パキッと色が鮮やかになります。

 

 

織物は経糸の準備が一番時間がかかり工程が多いです。

そのため、経糸は生成りか晒の無地のほうが色々と効率もコストもよく、さまざまな企画につぶしもきくのですが、

今回は経に絣糸と無地の糸の縞割で配置して整経してもらいます。

まだ入社して一年、いろいろ勉強中の自分に、経糸に先染めと縞割を落とし込む企画に挑戦してみる

機会を与えてくれた社長と工場長に感謝です。

 

絣糸って、絣というワードでやはり「和」をイメージすることが多いのですが、

自分の個人的な得意、不得意として、「和」のテイストのデザイン作成が苦手分野のため

学生の頃からなんとなく避けてきた道ではありました。

(一応、テキスタイル科の授業として、糸を自分でくくって藍染で染めて絣糸を作って織る、というカリキュラムがありました。)

それより、私は絣糸に「絵具で引いた線みたいな糸だなあ」という印象がずっとありました。

 

一本の糸に染まっているところと染まっていないところがあって、染まった部分はじんわり滲んでいて。

絵具でスッ、スッと筆でひいたときに色が混ざって滲むような感覚です。

絣糸で和や伝統を意識した織物のデザインはきっと自分には難しいかもしれないけど、

絣糸で水彩画のような織物のデザインはいつかつくってみたいな、と思っていました。

なので、今回社長から、(和っぽい感じではなく、白場を多く、爽やかなイメージの絣のテキスタイルデザインを考えてみて)

というお題をいただいたときに、白い紙に水彩絵の具で線を引いたみたいなデザインをつくってみようと思いました。

(↑今回企画はじまったときの一番最初に書き出しスケッチ)

 

(↓参考にした色味や本)

 

織物は経と緯にピシッと整列した糸の構成で出来上がっているため、色糸をいれてもボーダーやストライブなど

(定規で丁寧に真っ直ぐ引きました!)みたいな直線的な見え方をすると思うのですが

絣糸は(フリーハンドで頑張って引きました!)のような、ほんのり自由さのあるエッセンスみたいなものを

織物デザインに与えてくれるなあ、と個人的におもっています。

私にとってはそこに一番魅力を感じていて、今回このようなお題をもらい

イメージに近い糸を染めてもらえたことはとても嬉しいことです。

もちろん、現段階ではイメージスケッチとデザインシステムで作成したシュミレーションのみで、

まだ織り出してないので、実際にどんな風になるかはまだ分かりませんが、

織機の上で生地が織られていくのがとにかく楽しみです。

 

これは来月後半ごろに実際に織機にかかってくるので、またコラムで書き残していきたいと思います。

 

 

それでは、次回は木曜日に更新します。

木曜日は、先日のアボカド染めの染め上がりと

テストした染め可能生地について書きます◎

 

また、オンラインストアでは、コーデュロイを随時掲載していて

近日また新しい生地を掲載したいと思っているので

またお知らせさせてください。

(InstagramやTwitterでオンタイムでお知らせしています◎)

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山本

 

 

 

 

 

 

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