【backyard column28】福田織物の染め可能生地たち アボカド染め
2020.09.17
こんにちは
バックヤードの山本です。
掛川は、少しずつ秋の気温になってきた気がします。
先日も、昼間は暑かったけれど、19時ごろ会社をでたら外が涼しくて。秋の匂いがしました。
本日は
【backyard column26】アボカド染めと鉄媒染実験の結果
で染めた生地の紹介をします。
今回もオンラインストア掲載の
から数種類と、
から数種類をピックアップして染めてみました。
オーガニックシリーズも、糊抜きのみで
柔軟は施してないため、中性洗剤での簡易的なソーピングと
濃染剤でしっかり染まりました!
草木染めや野菜染め、
まだまだ挑戦してみたばかりで
こうしたらこんなふうに染まる!
みたいな確信的なことはお伝えできませんが
参考にしていただけたら幸いです。
ピンクベージュがアルミ媒染
パープルグレーが鉄媒染です。
比較できるようどちらも同じ生地ラインナップで
染めてみました。
では、ざっくりと素材別に分けてご紹介します。
写真に、生地の掲載番号を記載しているので
ご参考ください◎
まずはコットン100 %の細番手の比較的、高密度生地。
NO.50はシルケット加工という、生地の表面を綺麗にし、染め上がりが良くなる加工を施しているからか、天然染めでも程よい光沢がでました。
普段はシャツなどで好評いただいている生地です。
こちらは、細番手の薄い生地です。
NO.70は100番単糸という細い糸で、糸の原料もこだわっています。
コンパクトヤーンという、毛羽立ちしにくい糸をセレクトしているので、表面もとても滑らかです。
NO.59は、オーガニックコットンで織り上げた薄地です。生成りを染めたので、色は少し濃くなりました。
薄地なので縫製が少し難しいかもしれませんが
上質なハンカチに仕立てたい方にもおすすめです。染める前のほうが縫いやすそうであれば、染める前にコットンかシルクのミシン糸で
仕立ててから染めるのも良いかもしれません。
(ミシン糸がポリだと、ポリは染まらないため)
薄さはNO.70のほうが若干薄いです。
こちらは、コットンダブルガーゼです。
NO.2は福田織物定番のリバーシブルダブルガーゼで、表はローンのような細やかな表面。
裏は通気性のよいガーゼ。
幅広い用途で使える生地なので定番でおすすめしたい生地です。
こちらのオーガニックversionは、NO.66になります。
NO.58はオーガニックコットンのダブルガーゼで、ざっくりと織り上げました。
NO.2より厚みがあります。
こちらはオーガニックコットンのアムンゼン組織。
アムンゼン組織とは、梨の皮の凸凹のような表情のことです。もともとの生成り色も優しい生成り色なので、染め上がりをあまり黄味に寄らせたくないけどオーガニックコットン使いたい!という方にはおすすめです。
こちらは個人的お気に入り!ラミーコットン フランス綾組織です。
前回、黄金花で染めたときも感じたのですが
とても透明感のある染め上がりで気に入っています。ラミー(麻)が70%以上はいっているので、
コットン100の生地とはまた色味が変わって一緒に染めると面白いです。
こちらは綿麻のドビー織り。
織りでテクスチャーを出した生地で、
染めると生地がすこし縮んで、面白い表情になります。わりと扱いやすい厚みの生地かと思います。このシリーズは、インテリア雑貨や、キッチン雑貨の製作にもおすすめしたいです!
私もランチマットやテーブルクロスに仕立てる用で染めてみたいなあと思っています。
こちらは、ヘンプとリネン。
NO.5のヘンプは、先日販売開始したものを早速染めてみました。こちらも透明感のある染め上がりでした。ちなみに、染めると、ヘンプ特有のハリは保ちつつ生地が柔らかくなりました。
光沢はNO.27のリネンが、染め可能生地のラインナップの中でも群を抜いて綺麗だと思います。
前回の黄金花で染めたときにも一番光沢がありました。こちらのリネンは、特別な加工で天然繊維100%でありながらストレッチを効かせていて、ドレープが美しい生地です。
今回は前回の黄金花染めより、
テストする生地の種類を増やしてみました。
オーガニックシリーズを染め用で購入してくださる方も多かったので、
私もやってみようかな、とおもいオーガニックも染めてみました。生成りの上に染めるのもまた色味が変わって面白かったです。
福田織物の染め可能シリーズやオーガニックシリーズで、ぜひ染めを楽しんでいただけたら嬉しいです。もちろん、シルクスクリーンプリントなどをお考えの方にもおすすめです。
また、染め可能生地は柔軟を施していないため、
生地によっては風合いが少しパリッとしているものもあります。
洋服製作で使いたいけど、
少し風合いがかたいな…と気になる方は
ご自宅で水通しも兼ねてお洗濯で揉み込んでいただきお手持ちの柔軟剤で仕上げていただくと
使いやすくなるかと思います。ぜひお試しください。
福田織物の生地は、主に服向けに上質な
コットンテキスタイルを開発しているので
服の製作に使用していただくのはもちろん、
糸の原料や織り、加工にもこだわっているので
生地そのもの自体を楽しんでいただけても
嬉しいです。
特に手染めだと、素材と自然の色そのものを
楽しみたいという気持ちもあるかと思います。
私も、今回テストで小さいハギレサイズを染めましたが、たまに取り出しては眺めて、生地それぞれの特徴と、自然の色にうっとりとしてしまいます笑
(機会があれば、それぞれを繋いでポジャギに仕立ててみたいなとは考えています!)
また次回は、何で染めてみようかなあ
と考えています。
花びら染めというものもあるようで、
最近は毎週末に野菜市場で買う花が
萎れてきたころに花びらを集めて冷凍しています。
あとは、豆乳での下処理に挑戦してみたいですね◎
1日早いですが、今週もお疲れ様でした。
次回は月曜日に更新します。
山本