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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column36】生地の分析と分解 浜松工業技術センターへ

2020.10.22

こんばんは

バックヤードの山本です。

 

先日、工場長と副工場長と

浜松工業技術センターの研究室にいってまいりました。

目的は「生地分析」です。

生地を企画する際に、主に

自社の生地企画をベースに新たに作る場合と

1から新しく企画して試織を重ねる場合があります。

あとはもう一つ。

生地現物を分析して同じ生地、近い生地を

再現する企画というものもあります。

 

この生地現物というのは、

お客様から実際にこの生地を再現して欲しい

と持ち込まれることがあります。

それがヴィンテージの出所がわからないような

生地だったり、海外の古着から採取した生地だったり。

 

再現するためには、

生地そのものにハサミを入れて、

糸を抜いて、経糸、緯糸にどんな糸が使われてるのか。

素材はなにか。

そして、織り密度、織り組織はどうなってるか。

それらを徹底的に分析して再現企画していきます。

 

今回うかがった浜松工業技術センターは

そういった分析に特化した専門の方や

専門機器が設備としてある研究室です。

 

私も福田織物に入社して

初めてこのタイプの企画の仕方を知りました。

ちょうど春ごろに、会社に持ち込まれた一枚の

古着の面白い生地がありました。

社長と工場長が進行して再現していたのですが、

その分析を浜松工業技術センターさまで

していただきました。

福田織物のBECCOコーデュロイの開発でも

とてもお世話になった研究室だそうです。

 

 

今回は、生地分析の講習を特別にしていただき、

糸番手を調べる方法を、研究室の石原さまに

お時間をいただき講習していただきました。

 

まずは、糸番手の基礎知識を説明していただき、

実際に持ち込んだ4種類の生地を

分解して糸番手を調べる作業。

 

抜いた糸の長さを測っています。

生地から経糸と緯糸を数十本抜いて、

重さを測るのですが、

生地にハサミを入れる際にも、

ただやみくもにハサミをいれるのではなく、

精度を高めるための細やかなコツなど教えていただきました。

分析する生地現物は、大きければ大きいほど

調べやすくなり精度も上がるそうです。

生地が小さいと、抜いた糸の長さが一本一本ばらばらになるため

一本一本を測っていく作業が必要になります。

 

そして、専門機器で糸を測ります。

ここまでででた数字を使って

糸番手を出すための方程式にあてはめ

番手を求めます。

 

工場長と副工場長と計算をしていると、

顕微鏡で糸を見ていた石原さんが

(この糸、すごく凝ってる糸だよ)

とお声が。

 

その顕微鏡、

実体顕微鏡というそうでこれで生地を見ると

物凄くはっきり細かいところが見える!

すごかったです。

工場にも、通常のインチメガネより拡大して

見れるハンディ顕微鏡のようなものがあるのですが、

この実体顕微鏡で見たものは

本当にはっきり見えました。

(写真だとわかりづらいけど、この糸も実際は

めちゃめちゃ細いのですが、糸に更に別の素材を巻きつけてカバーリングされていることがこの顕微鏡でわかりました)

 

工場長や副工場長も驚き。

工場にもほしい…!

組織もしっかり見えます。

 

糸は番手意外にも、特別な特徴がある場合があるので

この実体顕微鏡で確認することも大事だそうです。

 

たとえば、同じ番手でも双糸なのか単糸なのか。

双糸というのは、糸が2本撚りあわさっているものです。

(画像はhttps://yubinoba.com/hiroba/factory_news/単糸双糸/# さまのものをおかりしました)

 

(また糸の番手や特徴などの詳細は

勉強をかさね、コラムで書いていきたいと思います◎)

 

肉眼で見て、すぐ双糸と判断できるものもあれば

糸が細いものだと判断できないものもあります。

今回も、実体顕微鏡で見てみて気づいた双糸の

糸がありました。

 

 

そのほかにも、

こんなところを気にして見てみるのも大事!

など見極めるのに大切な細やかなポイントも

丁寧に教えていただきました。

 

勉強になったのはもちろん、

ものすごく面白い講習でした。

もともとテキスタイルってマニアックな

分野だなあ〜!と思っていたのですが、

さらにマニアック。

そしてその専門の研究機関。

お伺いできて本当によかったです。

より生地設計が好きになり、

これからもしっかり勉強していきたいと

思いました。

繊維専門の研究室は、

沢山の専門機器が設備されておりわくわくしました。

これはどんな機械なのか、とか、

色々質問したかったのですが、

番手計算や番手調べに集中しており

時間がなかったためまた次回、お聞きしてみたいです。

 

石原さま、研究室のみなさま、ありがとうございました。

 

帰りは、工場長の運転で(ありがとうございます)

会社に戻りました。

自分は、免許を持っていないという、

車の移動で全く役に立たない存在のため、笑

静かにコツコツとテキスタイルガレージの

メルマガを作成し皆さまにお送りしておりました。

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そして、最後にお知らせです。

今月より参加している

(株)糸編さま主催のテキスタイル展示会ですが、

今週10/24(土)も予約不要のオープンデーとなっております!

個人の方でもお気軽にご覧いただけるオープンデーです。

東京近郊にお住まいの方で、

(オンラインストアの生地、実際に触ってみたいなあ)

という方はぜひご利用ください◎

掲載生地、約20マークほど展示しています。

展示している掲載生地の一覧はこちら

その場で販売はしていませんが、生地を実際に

見て検討していただける機会となっております。

そのほか、各産地のテキスタイルもズラリと

並んでおりますので、生地に興味があるかたは

ぜひ下記リンクから展示会詳細をご覧ください◎

 

展示会TEXTILE JAPAN SHOW ROOMの詳細はこちら

(展示会についてのお問い合わせなどは上記リンクからお問い合わせください)

 

 

それでは、一日早いですが

今週もお疲れ様でした。

次回は月曜日に更新します。

 

山本

 

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