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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column40】チェック柄企画とデザインシステム

2020.11.05

こんばんは

バックヤードの山本です。

 

タイトルを更新して気づいたのですが、

6月からはじめたバックヤードコラムも

本日で40回目だそうです。

いつも読んでくださりありがとうございます。

 

最近のテキスタイルデザイン奮闘記としては

次シーズンに向けた自社企画の柄や配色の

考案に奮闘しています。

社長からお題があったのは

配色にこだわったチェック柄。

 

デザインシステムでシュミレーション

してMTGを重ねていきます。

色は、どうしても実際の糸と

シュミレーションでは変わってしまいますが

色の掛け合わせや配色、柄のピッチなどは

デザインシステムのシュミレーションで

大まかに確認できます。

 

ここしばらくは、チェック柄の資料を

こつこつ集めていたのですが

実際にオリジナルのチェック柄を作るとなると

結構難しいというか、奥が深い柄だなあ

と感じました。

 

チェック柄ってわりと身近でイメージしやすい

テキスタイルデザインだと思うのですが、

頭の中のイメージで何となく柄が

思い浮かんでも、いざ柄に起こしてみると

めちゃくちゃセンスが問われる柄づくりだな…

と気付き。

線の幅や配色で、印象が全く変わってしまいます。

慣れ親しんでる柄だからこそ、難しさがあるんだな

と思いました。

 

そこで本日のテキスタイルデザイン奮闘記は

(デザインシステムを使ってどんな風にシュミレーションしているのか?)

ということを少しご紹介したいとおもいます。

 

企画段階中の自社企画柄はまだ公開することが出来ないため、

皆さんご存知の

きっと日本で1番愛されているだろう、

マクミラン/イセタン

のチェック柄を参考に再現シュミレーションしながら

ご紹介していきたいと思います。

伊勢丹のショッピングバックのあのチェック柄です◎

 

(このタータンチェック柄は伊勢丹さまオリジナルのもので商標登録されています。

そのため、この柄を使って勝手に生地をつくったり

製品にしたりは出来ない柄です)

 

ベースの企画設計を決める

シュミレーションする際に糸密度などベースの生地の企画が必要なのですが、

今回のお題の企画は

福田織物アーカイブ品番の生地ベースを

ブラッシュアップさせるので

そのベースをもとに設定していきます。

↑まずはタテ、ヨコの糸密度を設定。

(公開できない部分は伏せさせていただきます)

 

表入力で先染め柄を設計していく

↑表入力というもので、タテ糸、ヨコ糸の

色ごとの本数を決めて入力していきます。

この本数は、使う糸番手や生地の設計により

変動するので計算して、希望のデザインイメージに

当てはめていきます。

タテやヨコにどんな糸を使うか、

何色使うかなどもここで設定していきます。

↑糸の色イメージは、

エクセルなどでもあるようなカラービッカー

やパントーン一覧から選択できます。

実物を専用スキャンをつかって

近い色のパントーンを抽出することもできます。

 

織物変換でシュミレーション

↑画面の中で柄が構成されていきますが、

この段階ではまだ織物シュミレーションされていません。

設計入力がすべておわったら織物変換をします。

↑変換後。

こちらがモニター上でのシュミレーション状態になります。

ただモニターだと、糸一本一本のテクスチャが

細かすぎて画面で見る柄がモアレになってしまうので

しっかり確認するときは印刷をします。

↑デザインシステムの素晴らしいところは

この印刷のレイアウトを色々選べるところ。

丸い拡大部分も、どの部分をどのくらいの倍率で

拡大するかもカスタムで選択できます。

 

微調整や変更、織り組織をいれる

↑モニターや印刷でシュミレーション後の

実寸をみて、(ここバランス悪いな)とか

(ここもっと幅をかえたい)などの微調整が

必要な時はまた表入力で設定をいじります。

例えば今回は、最初のシュミレーションは

グリーンの細い線の幅が少し太すぎたかな、

と思ったのでその部分の本数を少し減らしてみました。

↑通常はデフォルトで平織りが設定されていますが、織り組織も設定できます。

2/1右綾織りに設定してみます。

今回は割愛しますが、

この織り組織そのものも、イチから設計入力することも出来ます。

既にある組織を使うのではなく、

織り組織設計からオリジナルで考案する生地の場合は

現場で設計した織り組織を

デザインシステムでシュミレーションして

組織図設計が成り立つかを確かめる使い方をすることもあります。

↑綾織りに変換されました!

 

加工後のイメージをシュミレーションする

↑そして、加工のイメージも足すことができます。

例えば、起毛。

ジョンストンズのマフラーなど

想像していただくと分かりやすいと思うのですが

表面がふわふわしており、少し毛足が出ていると思います。

あのような雰囲気を、起毛の機能を使って

シュミレーションすることもできます。

毛の方向とか、毛の長さとか選択できます。

もちろん、本当の加工はもっと難しいので

こんな簡単にはいかないですが、笑

起毛がかった雰囲気をシュミレーションすることができます。

↑起毛効果をつけてみました!

 

モニター上ですが、生地にリアルな表情がでました。

デザインシステム凄いねえ、、といつも

しみじみ思ってしまいます。笑

 

カラーバリエーションの作成

↑柄と配色が決まったら

そのままカラーバリエーションを作ることもできます。

ここまで来ると、カラーバリエーションを

作るのはわりと楽しい作業です。

しかし、

今回はマクミランの再現シュミレーションなので

関係ないですが、

オリジナルをつくっている時は

結局は柄を作りながらもんもんと決めていった

1番最初の配色が1番出来が良かったりします。

(個人的な感想)

 

↑マクミランのカラバリをいくつか考えてみました。

↑お気に入りです。

↑派手め

↑差し色のライトブルー

 

 

 

今回はコラム用に分かりやすいよう、

以前練習用でシュミレーションしていた

マクミラン/イセタンの柄を参考にして

デザインシステムの工程をご紹介しましたが、

自分にとっても、慣れ親しんだ柄でやってみることで

配色やピッチ設定の感覚がかなり鍛えられました。

よく、絵を上手くなるために模写から始めたり

しますがそれに近い感覚です。

チェック柄、良い柄には絶対的な法則が何かあるなあ、

と思って日々研究しています。

 

引き続き、通常業務とあわせて

柄づくりに集中していきたいと思います。

 

話は変わり、このマクミラン/イセタンの

ショッパー。

自分は地元が静岡なのですが、

伊勢丹静岡は小さい頃から馴染みがあります。

両親が買い物してあの紙袋が家にあると嬉しかったなあ。

やたらと欲しがった記憶があります。笑

 

社会人になってからは伊勢丹新宿に

イベント販売で店頭に立つ機会も増えましたが、

購入していただいた商品をあの紙袋に

入れてお客様に渡す瞬間、好きです。

 

当時、日本では持ち手付きの紙袋ショッパーを導入しているお店がない中、

初めて導入したのが伊勢丹だそうです。

そのショッパーがタータンチェック柄なので

とてもインパクトがあったと思います。

(preciousさまの記事で、伊勢丹のチェックの

歴史が載っており面白かったのでリンクを添付します。https://precious.jp/articles/-/3898)

 

伊勢丹の象徴ともいえる伊勢丹タータンチェック。

 

 

…私も福田織物の新しい象徴となれるような

先染めテキスタイルを生み出せるよう

日々頑張ります。

 

それでは1日早いですが

今週もお疲れ様でした。

次回は月曜日に更新します。

 

山本

 

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