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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column55】福田織物の生地で草木染め インド茜

2021.01.07

こんばんは

バックヤードの山本です。

福田織物は1/6より仕事始めでした。

10日間動いてなかった工場や事務所はとても冷え込んでおり

暖房器具をフルに使っても暖かさを取り戻すまでにはあと1週間くらいかかりそうです・・・

凍えながら業務に取り掛かっています。

 

 

冬期休暇の最終日は、新年初染め、ということでインド茜で草木染を久しぶりにしました。

調べていたところ、茜染めは、その昔、日本の国旗の日の丸の赤部分に染めるのに使われたそうで…

興味深いエピソードでした。

 

(インド茜は、creemaの「草木染め ひとつ屋」さんで購入しました。

他にもさまざまな材料が販売されていたので是非見てみてください◎)

 

今回の染め手順も調べながらの自己流ではあるのですが

コラムで書き残していきたいと思います。

 

今回も染める生地は、オンラインストア掲載の「染め可能生地」から

ピックアップしました。

いつもは数種類の生地を小さめの端切れの状態で染めていたのですが、

糸がほつれてきたり、一枚ずつ水気を切ったりするのが手間なので

事前に同じサイズにカットした端切れをミシンで簡単につなげてみました!

 

 

ちなみにミシン糸はポリだと染まらないので

シルクの白色のミシン糸を使いました。

綿100%でも良さそうです。

 

同じ鍋にいれて染めても、生地によって色味が変わるのが

面白いので、5~7種類くらいをつぎはぎしています。

その他、ハンカチサイズ位にカットした生地を数枚。

オーガニックコットンから白の晒し生地まで。

福田織物の染め可能生地はこちらをクリック

 

今回の手順(自己流です)

①生地を洗う(約20分)

②1番液の染料を煮だす(水2リットル、30分)

③2番液の染料を煮だす(水1.5リットル、お酢いり、20分)

④3番液の染料を煮だす(水0.5リットル、お酢いり、20分)

⑤生地を濃染剤で下処理する(約20分)

⑥1.2.3番液の染め液を全て混ぜる

⑦先媒染したい生地は染め液に入れる前に、アルミ媒染をしておく

⑧染め液に生地をいれて染める(30分)

⑨染め→媒染→染め→媒染→染め を繰り返す

⑩水洗いして乾かす

 

↑ざっくりとこんな手順で進めてみました。

 

①生地を洗う(約20分)

鍋に水と中性洗剤を適量入れて火にかけ簡単にソーピング。

福田織物で紹介している生地は、ちゃんと専門の加工場で

ソーピングされていますが、触ったりしていると油分がついたりするので

綺麗に染めたい場合は簡単にソーピングしています。

 

②1番液の染料を煮だす(水2リットル、30分)

今回生地量が少し多いので、染め液も4リットルくらいつくることにしました。

結果、少しムラになってしまったので6リットルくらいにすればよかったなと思っています。

(生地に対して液体の量が少ないとムラになりやすいです)

インド茜は枝のようなもの。

1リットルで20gほどのインド茜を煮だして染めていた方が多かったので

私は今回は4リットルで50gのインド茜を煮だすことにしました。

 

 

今回、染め液は3番液までとるので

全部合わせて4リットルになるよう1番液は2リットルの水をいれました。

鍋に水と一緒にいれて火にかけていきます。

30分煮だしました。

調べたところ、100度になってしまうと色素が破壊され色がくすみやすくなるそうなので

沸騰しないように、こまめに火加減を調整して行いました。

(前回のアボカド染めで、色が少しくすんだのはこの工程で沸騰させてしまったからかも??とおもっています)

30分煮だしたら、別のボールに100均の水切り不織布をかけておき、

そこで漉しながら染め液を抽出します。

↑一番液。綺麗な色です。

 

③2番液の染料を煮だす(水1.5リットル、お酢いり、20分)

④3番液の染料を煮だす(水0.5リットル、お酢いり、20分)

一番液を取り出したら、インド茜を鍋に戻して

二番液(水1.5リットル)、三番液(0.5リットル)をとっていきます。

手順は②と同じですが、ここからはお酢を10㏄ずつ一緒にいれて煮だしました。

調べてみたところお酢を入れてる方が多かったので。

(お酢をいれるのはなぜか??と気になり理由をいろいろ調べています)

ちなみに、お酢はリンゴ酢しかなかったのでリンゴ酢をいれました・・

↑二番液。少しオレンジかかった色に。

 

↑3番液。オレンジ色に。

 

 

⑤生地を濃染剤で下処理する(約20分)

 

福田織物の染め可能生地は綿や麻がほとんどなので

綺麗に染めるにはこちらの工程がわりと必要不可欠かもしれません。

三番液を煮だしている間に、ソーピングした生地を

濃洗剤で下処理しました。

20分ほど生地を漬け、水洗い。

この工程は綿素材の濃染剤については、詳しくは、こちらのコラムで書いていますのでご参考ください!

【backyard column14】福田織物の生地で自宅で草木染めしてみませんか?

豆乳での下処理も試してみたいな、と思いつつ豆乳がちょっと苦手なので、なかなか腰があがらず。笑

 

⑥1.2.3番液の染め液を全て混ぜる

 

染め液は1.2.3番液すべて混ぜて一つにします。

 

⑦先媒染したい生地は染め液に入れる前に、アルミ媒染をしておく

今までは、一度染め液に生地をいれてから、媒染液につけていたのですが

アルミ媒染は先にしてから染めることもあるそうで、

今回はつぎはぎした生地とストール生地を先媒染。

他のハンカチサイズくらいの生地は先に染め液にいれてから媒染液につける事にしました。

アルミ媒染はミョウバン(生)をつかいました。

先媒染する生地たちは20分ほどつけました。

 

あとは、【backyard column17】工場で見つけた鉄で鉄媒染液をつくりたい 草木染め

で以前つくった鉄媒染液もつかいました!

左がアルミ媒染。右が鉄媒染です。

 

⑧染め液に生地をいれて染める(30分)

⑨染め→媒染→染め→媒染→染め を繰り返す

 

先媒染のつぎはぎ生地とストール生地たちを媒染液に漬け込んでいる間、

ハンカチサイズの生地たちを先に染めました。

 

ここから30分・・・染め液が冷めてきたら沸騰しない程度に温度をあげて染めました。

だんだんと赤オレンジに染まってきます。

30分染めたら、媒染液に。

ハンカチサイズの生地たちはアルミ媒染、鉄媒染それぞれに振り分けてみました。

同じ薄い赤色だった生地たちが、それぞれの媒染液で発色していきます!

鉄媒染はグレーに、アルミ媒染は鮮やかな赤に変化していきました。

約20分程つけました。

 

ハンカチサイズの生地たちを媒染液に浸けているあいだに

先媒染していた、つぎはぎ生地とストール生地を

今度は染液にいれました。

小さいキッチンで、鍋ひとつふたつでやってるので

こんな感じでワタワタと。笑

 

ここで、ひとつ気付いたのですが

染液に一番最初にいれたハンカチサイズの生地は

いわゆる出来立ての染液で染めましたが

つぎはぎ生地とストール生地は

最初に染めた残りの染液で染めるようなものなので

色が薄く染まるのでは…と。

入れてみたところ、やはり染まり付きが薄い。

けど、先媒染していたからか

だんだんと鍋の中で色が変化してピンク色になってきました!

 

コーラルピンクのような、でも蛍光みを感じるような

明るいピンク。

 

 

面白いですね!

同じ鍋の染液で、こんなに色の変化がついた

3色になるとは思いもよりませんでした。

 

こちらも20分染液にいれたら、

今度はアルミ媒染にもどし。

それぞれの媒染液につけていたハンカチサイズの生地たちは

また染液にもどし。

それぞれ20分。

 

お好みの色?染めになるまで

染め→媒染→染め→媒染

を繰り返すらしいのですが、

最後は染めでおわるのがよいそうです。

 

時間に限りもあり、ハンカチサイズの生地は

この染めでとめました。

つぎはぎ生地とストール生地は、媒染液に戻したあと

また染液に戻して終了。

 

 

ちなみに、鉄媒染液に浸したハンカチサイズの生地は

アルミ媒染液に浸した生地をいれる染液の鍋とは

きちんと分けました。

鉄媒染液に浸した生地用の染液鍋を用意しました。

鉄媒染が少しつくと、グレーになってしまう可能性があるからです。

 

(アルミ媒染にしていても、途中で鉄成分に触れたのか

一部グレーのシミのようになる現象もたまにあったので)

 

 

⑩水洗いして乾かす

 

染めで終わった生地たちを最後は水洗いして乾かします。

 

アルミ媒染した、ハンカチサイズの生地と

つぎはぎ生地、ストール生地。

赤いほうが後媒染のハンカチサイズ生地で、

ピンクの方が先媒染のつぎはぎ生地とストール生地たちです。

 

今回インド茜からいただいた色は3つ。

 

鮮やかな朱色と、赤紫がかったグレー、そして明るいコーラルピンク。

 

コーラルピンクに染まった、

つぎはぎ生地は、しっかり素材のちがいがでて面白く染め上がりました。

 

 

ちなみに、私は一人暮らしなので

比較的気にすることなく自己管理で、

料理道具とは分けて、染め専用鍋などを使い

キッチンで草木染めをしていますが、

 

鉄媒染や濃染剤をつかう場合、

お子様やご家族がいる方など気になる方は

ガスコンロだけキッチンにするなどして

作業は別の作業台で行うのも良いかもしれません。

 

やっぱりどうしても作業していると染液や媒染液を

少しこぼしてしまったり飛び散ってしまうことも

少なからずあるので!

 

 

インド茜染め、染め上がった生地たちは

現在アイロンをかけたり糸ほつれを

綺麗に処理しています◎

 

長くなってしまいましたので、

染め上がった生地については

また次回のコラムで書きたいとおもいます。

 

1日早いですが、今週もお疲れ様でした。

それでは次回は月曜日に更新します。

 

山本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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