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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column58】生地ができるまで ベレンスが付いたダブルガーゼの織り

2021.01.21

こんばんは

バックヤードの山本です。

 

工場や工場事務所は足元から冷えるので

暖房器具を使ってもなかなか暖まらず・・・・

辛い日々が続いていましたが、明日より少しずつ暖かくなるとのこと・・・(うれしい)

あんまり厚着していると現場で動きにくかったりと苦戦していました。

 

工場では、連日織り付けがされ織機が稼働しています。

 

現在オンラインストアで掲載している

C-001 裏表の表情が楽しめる コットンダブルガーゼ 5color

の生地品番の織りがちょうどはじまっていますので

本日はこの福田織物オリジナルダブルガーゼの織りの様子をお伝えします。

 

 

「裏表の表情が楽しめるコットンダブルガーゼ」は、

糸番手と密度を裏と表で変えて織っているため

片面ずつで表情や触り心地がそれぞれ楽しめるようになっています。

 

 

織機にかかっていると、こんな様子になります。

 

後ろに回ると、、

↑こんな感じです。

この糸が巻かれている筒のようなものをビームと呼びます。

後ろ側はまだ糸の状態で、前に回るとちょうど織られている生地が巻き取られていきます。

 

 

写真で見ると、この生地や糸たち、ピンク色ですが

実はピンク色の生地を織っているわけではないのです!

 

これは「ベレンス」といい、洗うと簡単に落ちる染料です。

 

表の糸は「白(生成り)」裏の糸は「ピンク(ベレンス有り)」にして

織っています。

 

なので、この織機をみると、ピンクなので、織っている時は裏側が表にきている状態です。

これを「裏織り」と呼びます。

後ろに回ってビームをみると、ピンク色のビームの他に

この赤い丸で囲んだ部分にも白いビームが隠れているのが見えるかと思います。

これが、表の糸のビームです。

表と裏でビームをわけているため2つのビームがあります。

これを私たちは「2重ビーム」と呼んでいます。

 

 

なぜわざわざこの「ベレンス」をつけているの??

ということですが

先ほどお話したようにこのダブルガーゼは表と裏で糸番手がちがいます。

そのため、タテ糸が切れた時などにすぐに判別がしやすいよう

表の糸と裏の糸で分けています。

 

↑たて糸繋ぎ用の予備の糸束

 

糸をつなぐときには、糸を一本だけ予備の糸束から抜いて

切れたタテ糸とつなぎ合わせるのですが

番手が違うとは言えども、同じ生成りで糸一本一本の状態だと

目視や指先でその場で判別することはなかなか難しいです。

 

↓左がベレンス付きの裏の糸。

右が表の糸。表の糸の方が細い番手です。

また、間違えて番手が入れ替わってしまう危険もあります。

もし間違って別の番手を繋いでしまった場合、生地になったときにはしっかり目立ってしまう可能性が高いからです。

 

今回のように、ベレンスのピンク色が片方についていることによって

このような時の判別がしやすくなっています!

 

このベレンスというものは

糸番手など以外にも生地の企画によって「判別」が必要なときには

使われているのですが、

ちょうど入社したてのころ、織機3台ほどこのピンクのベレンスがついた生地の

織りで。

ベレンスというものであることを知らなかった私は、

「今年の流行色はピンクが人気なのかなあ」

とずっと勘違いしていました。笑

あるとき、このベレンスがすごくムラになっていたときがあって、

「なんか・・・染ムラのような出方してます」と報告したときに、教えてもらい

知りました。

 

このダブルガーゼの織りで気をつかうことは、

二重織なので、糸のつなぎ間違いや通し違いを

見つけにくいということです。

ピンクの面は織機の上ですぐに通し違いなどを確認することが出来るのですが、

裏側の白の面は見えません。

なのでこまめに織機を見回りながら、

写真の赤丸部分に注目します!

白の面を確認できるのは、ここです。

織られた生地が、この部分で巻き棒に中表で巻き取られていくので

ちょうど白の面が見えるようになっています。

ここをチェックして織機の上では見れなかった片面の通し違いなど状態を確認しています。

見えない分、気付かず織り進めてしまう危険があるので大事な確認箇所です。

 

キバタ(加工に入れる前の織ったばかりの生地)

ですが、表と裏の表情の違いをルーペでみてみました。

 

↑表

 

↑裏(ベレンス)

 

こうやって比べてみると、番手や密度が違うのが

分かりやすいと思います。

 

表は、裏より細い糸で密度も詰めてローンのような触り心地に。

裏は表より太い糸で密度も少し荒くしてガーゼのような触り心地に。

 

こういった表情は糸選びはもちろん、織り組織で設計していきます。

↑織り組織の設計が打ち込まれたもの。。

この部分については現在勉強中なのでまた今後書きたいとおもいます。

 

 

本日織りをご紹介したコットンダブルガーゼは、

福田織物の定番オリジナルでとてもご好評いただきました。

 

C-001 裏表の表情が楽しめる コットンダブルガーゼ 5color

5色のベーシックカラーに染めて今年の春夏のnew textileとして

オンラインに掲載していますので気になった方はぜひご覧ください◎

両面ガーゼではないから、カジュアルになりずぎす

お好きな表情の面をお使いいただけ、見た目も触り心地も

上質さが感じられるダブルガーゼなのがポイントです◎

 

先日のFukuFukuBOXにはいっていたオーガニックコットンダブルガーゼも

こちらの織りです。(糸はオーガニック)

No.66 綿オーガニック二重織り きなり

 

マスクや染めで使いたい場合は、柔軟を施していないこちらがおすすめ。

(生地品番は一緒です!)

No.2 綿平二重織り 晒(染め可能)

 

 

今後もお気に入りの生地たちの、

「生地が出来るまで」の工程を、もっと現場からお届けしていきたいとおもいます◎

Instagramなどでは動画も掲載しているので是非見てみてください。

 

それでは一日早いですが、今週もお疲れ様でした。

みなさま良い週末をお過ごしください。

 

次回は月曜日に更新します。

 

山本

 

 

 

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