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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column60】生地ができるまで 工場の日々の織りの様子をご紹介

2021.02.08

こんばんは

バックヤードの山本です。

 

最近は新しく覚えた仕事内容があったり

展示会の準備などもはじまり

先週はワタワタとしておりあっという間に1週間が

終わりました!

そのため最近は

コラムもなかなか曜日通りに投稿できずですが

コツコツ更新していくのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

工場の織りも、賑わっており◎

毎日織機にのる品番がどこかしら入れ替わっていて

日々新しい織り付けがされています。

生地は、春物から冬物までバリエーションのある

織りが進行しています。

 

本日は工場から日々の織りの様子をお伝えします◎

 

【オーガニックワッフル生地の織り】

こちらは織る反数も多いので先月からずっとかかっています!

茶綿のオーガニックコットンの糸で

ワッフル生地を織っています。

すぐに糸のフワフワの繊維毛羽が

ヨコ糸装置にたまるのでこまめにチェックしています。

立体的な織り組織で

名前はそのまんま、食べ物のワッフルのような

模様からの由来です。

蜂の巣のように見えることから

ハニカム組織と呼ばれることもあるそうで。

織りあがり、加工に出すとこの織り組織が

きゅっと縮んで立体感がでます。

ワッフル織りのタイプも色々あり

この凸凹具合は、織り組織をコントロールして設計できます。

生地のオンラインストアでは

こんな超立体的なワッフル生地も掲載しています◎

NO.34 オーガニックコットンワッフル はこちら

 

【ベレンスのついた薄い生地の織り】

先日、ベレンスの織りについて書いたこちらのコラム

【backyard column58】生地ができるまで ベレンスが付いたダブルガーゼの織り

このダブルガーゼは現在も織らが続いていますが、

もう一つ別の生地でベレンスのついた織物がはじまりました。

こちらはダブルガーゼではなくてシングルの

薄い生地です。

先日のコラムでご紹介したベレンスは

ダブルガーゼの裏表の糸番手がちがうための

区別でしたが、

こちらはまた別の区別でベレンスを付けています。

 

詳しくは書けないのですが、

こちらの織りでは、

同じ糸番手で同じ色の糸で、

糸の作り方が違う糸を混ぜて使っているため

その区別でベレンスをつけています!

少しややこしいですが、、、

(ベレンスについては先日のコラムをご一読ください◎)

 

で、写真を見ると分かると思うのですが、

ベレンスのピンク色がとても薄く、番手も細いので

糸が切れた時、切れた糸がベレンス付きなのか

瞬時に目視で判別出来ない可能性を考慮してこんな風に織機にメモがされています。

この1.2列というのは、ドロッパーといって

経糸が一本ずつ通っている部分です。

↓この金属部分がドロッパーです。

この、ドロッパーの列を確認して

切れた糸がベレンス付きなのか、ベレンスなしなのかを判断して

糸を繋いでいきます。

ここで間違えて繋いでしまうと織りあがりや

加工上がりで影響が出る可能性があるので

繋ぐ際は目視だけの判断ではなく

ドロッパーの列を確認するのが徹底されてます。

 

こちらの織りは、他にも細心の注意をはらうべき

ところが多く日々MTGで状態を共有しながら

慎重に進めている織りです◎

 

【先染めコーデュロイの織り】

リアルタイムでは春夏の素材が目につく方も多いかもしれませんが

この時期にAWの生地を織っています!

生産から加工、製品になるまでのリードタイムを

逆算するとリアルタイムの季節感とは

反対の季節の生地を織っていることが多いのです。

 

こちらは少し変わった先染めのコーデュロイ。

私もコーデュロイの織りを勉強する前は、

コーデュロイのあのフワフワのパイルって

どの工程で生まれるの?と漠然と思っていました。

 

上記の写真を見てもらうと分かりやすいですが、

織りの段階ではまだパイルは出来ません!

パイルになるための部分を織り工程で織物組織を駆使して作ります。

分かりやすいように簡潔に言うと、

ヨコ糸を飛ばしています!

↓織り拡大写真

(↑….何だかドライカレーみたいな色組み合わせになっていますが)

 

で、ここからどこをカットして、あのパイルになってるの??

ということですが、

先にこの生地の出来上がり(加工上がり)の写真

をお見せします。

こんな感じの太めの畝のパイルになります。

 

これらは、織りあがったあと

専門の技術と設備を持ったカッチング屋さんで

カットしてもらいます。

 

今回は、どこをカットしているのか分かりやすいよう写真を撮れたらな

と思い、織り付け見本を自分でハサミをいれて

カットしてみました。

こんな感じで、浮いてるヨコ糸の真ん中を

カットしているのです。

これが専門のカッチング屋さんでは

真っ直ぐ中央を狙ってカットしているわけです。

 

カットした部分を指でひらいて毛羽だたせてみました。

何となく、あのパイルの畝の状態に近くなったのが

分かりやすいかと思います!

このカットした部分からパイルをしっかり立たせる

工程も、もちろん専門の加工場があります。

↑カットしたあとは、水で揉み込む工程。
カットしたばかりの生地を水で揉み込んで
パイルに膨らみをつけます。
この工程は日本独自の工程で、
(日本製のコーデュロイが世界で見ても群を抜いて美しい)と言われる理由の一つです。

 

↑毛焼き工程。
水で揉み込み、畝が立ったら毛焼きをして
パイルから余分な糸を焼くことで毛並みを
綺麗に揃えます。

 

このような工程を経て、コーデュロイのパイルが

生まれていきます!

 

今回は先染めなので染めには入りませんが

後染めの場合は毛焼き工程のあと染めに入ります。

 

コーデュロイの詳しい工程は

福田織物のYouTubeチャンネルでも

動画を載せているので是非見てみてください◎

YouTubeはこちらをクリック

 

ちなみに日本製コーデュロイの生産の95%は

静岡県(静岡県磐田市)で生産されています。

なので、カッチングもその後の工程までも

全て静岡で行っています。

私も出身が静岡なのですが

テキスタイルを勉強するまで、自分の生まれた

静岡県がこんなに有名な産地だとは知りませんでした。

日本製のコーデュロイは、海外のコーデュロイと比べて

パイルの膨らみの仕上がりの美しさが全然違うため、

海外のデザイナーたちが

コーデュロイ生地を手に取ったら

日本製のコーデュロイかはすぐに分かる、

と言われているそうです。

 

コーデュロイの織りはこの後もしばらく続く予定です◎

 

生地のオンラインストアでも

コーデュロイ生地はまだ一部掲載していますので

他のコーデュロイの種類も見てみたい方はぜひご覧ください◎

畝の種類もたくさんあります。

 

 

 

最近の工場の日々の織り、

生地ができるまで。いかがでしたでしょうか

 

織りに入っていると、実際に糸や生地の厚みを

触っている時間が多いので、

糸番手の感覚や糸密度のイメージが

体感や経験でつきやすくなり、私にとっては

一番の勉強法となっています。

 

この感覚は、デスクで勉強するだけでは

どうしてもなかなか身につかない

織りの現場だからこその必要不可欠なものだな、

と感じこれからも日々勉強です。

 

普段は織りの様子は

Instagram @fukudaorimono_backyard

のアカウントで動画を投稿しています。

Twitterではハッシュタグ#今日の織り で

投稿しています。

気まぐれにその日の織りの様子を載せていますので

ぜひ興味のある方はフォローお願いいたします◎

 

 

それでは、みなさま月曜日おつかれさまでした。

次回は木曜日に更新します。

山本

 

 

 

 

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