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TEXTILE COLUMN福田織物のテキスタイルコラム

【backyard column63】織物工場 日々の仕事とテキスタイルデザイン

2021.03.01

こんばんは

バックヤードの山本です。

 

3月にはいってしまいました!

 

新型ウイルスにより本格的にライフスタイルに変化が伴ったのは

昨年のちょうどこの頃だったではないでしょうか。

伴い、福田織物ではそれぞれの分野で新しい挑戦や葛藤もあり。

あっという間の一年だった気がします。

今ももちろん日々試行錯誤中ではありますが、

昨年から社員で撒いていた新たな試みの芽が

それぞれの場面で徐々に伸びてきており、やりがいのある日々を送っています。

工場も日々織機の音で賑わっています。

 

ここしばらく、お知らせ的なコラムが多かったのですが

本日はゆったり日々の日記的なものを書きたいと思います。

 

先日久しぶりにキバタの染めテストを行いました。

 

この染めの目的は「織り付け見本」です。

新しく織機にかかった織りや、途中まで織り進んでいたもので

何か懸念事項が生まれた時に社内でテストとして

行っています。

何故かというと、(織りあがったばかりのキバタでは分かりづらいけれど染色加工にだしたときに

欠点箇所となりそうなもの)

を、早めに判断するためです。

30反織りあがったあと、織りによる懸念事項や見抜けなかった懸念事項が加工に出したら欠点箇所として露出した!ということを防ぐためです。

もちろん、常にキバタでの検反は行っていますが

難しい織物が多いので、デリケートな部分が多かったりします。

さまざまなケースがあるのですが、

例えばだと、

少し経糸がつっぱっている部分や

筬(糸を整列させる細かい隙間みたいなものです)や

筬入れミスによる僅かな筋など。

染色したらもしかしたらスジのようにはっきり出てしまうかもしれない懸念、とか。

あとはキバタでは見にくいので染めて確かめてダブルチェックするという理由の時も。

 

で、それを社内ですぐに確認するために

このようにキバタ巾なり50cmほどを

カーキ色に染めて、乾かしてチェックします。

カーキ色にするのは、

よく染める色バリエーションの中でも

カーキ色が一番、懸念事項だった箇所が

目立ちやすい色のためです。

 

市販のTシャツを染められるような染料で

染めてテストします。

社内でできる範囲の目視の確認としては、

一番手間がかかりますが、一番手っ取り早い確認方法でもあります。

やはり生成りや晒しの白では見えづらいことが多いのです。

 

久しぶりに作業をしながら、

本当に生地を作るということは難しいし

奥が深いなあとしみじみ思いました。

それと同時に、

一本一本ばらばらの細い糸たちが何千本、何万本と

集まって一つの面(生地)になるのですから

奥が深くて当然だ…とも最近は思います。

 

そして、本日は先日初めて山本が

先染めの生地企画で携わらさせていただいた

デザイナーのお客様が来社されました。

直接ご挨拶できて嬉しかったです。

何より、今回のコレクションで実際に

洋服になった姿を拝見できたこと。

語彙力がなさすぎる表現しかできず悔しいのですが、

心の中は感無量でした。

その洋服が個人的にも着てみたい、着こなしてみたいと思えるくらい

素敵なものだったということもあるのですが、

直接お会いしてお話をお伺いすることができて、

なんというか結局はものづくりは、全て人と人のやりとり、繋がりだと改めて思えました。

製品が欲しい!と思ったお客様の手に渡るまで、

各分野で必ず前後に相手がいるんですよね。

私たち織物工場であれば、

糸の仕入れから、織り準備に携わる人。織ったあとは染色加工に携わる人。そして、最終的に生地を発注してくださったお客様。

さらにここまでの流れの中で、社内の中で

さらに分けた分野(営業や生産管理、工場、企画)でそれぞれが携わり、時にはお客様と社内で生地企画について打ち合わせを重ねたり。

 

そして、発注してくださったお客様にも

もちろん前後の相手が必ずいると思うのです。

例えば、パタンナーの方や資材の方、縫製する方、デザイナーの方、製品を営業する方、販売する方。

そして製品を手に取ってくださるお客様。

昨今は特に、

PRやWEB構築など、直接製造の工程とは別の

分野も必要不可欠な存在だと思います。

ざっとあげましたが、もっともっと細分化したら

本当に本当に色んな分野の数多くの専門の方々が携わっていると思います。

 

 

各分野によって、

目に見える華やかさには差があるかもしれませんが、

そこに優劣はないのだと思います。

 

私はその中で生地に特化することを仕事に選びましたが、

これからも日々勉強と経験を重ね、

そして自分が良い!と感じるものを信じて

生地を使ってくださるお客様の琴線に触れられるような

テキスタイルデザインをつくっていけるよう目指したいですね。

 

自分は、0の状態からこれがやりたい!というものに突き進むより、

相手の目指しているものを汲み取って、

自分なりに試行錯誤して形にしていくほうが

好きなので、織物工場やテキスタイルデザインの仕事はとても楽しい、きっと自分に合っているという

マインドパワーを持って日々働いております。笑

 

昨年より、個人のお客様や少量をご希望される

お客様にも生地をご紹介できる場がほしく、

オンラインストアを立ち上げましたが、

こちらでも日々良い刺激をお客様からもらっています。

最近は、メールや電話、SNSで生地の感想や製作してくださったものを

拝見させていただける機会が多く。

それぞれの手に渡った生地が、どんな形になったのか。

個々の目指しているものや、世界観を実現する

要素のひとつに福田織物の生地が役立っていること。

その先が知れること、嬉しいですね。

 

 

 

 

なんだか語りが長い日記になってしまいましたが、

本日のコラムは以上です。

 

そして最後にひとつだけお知らせさせてください。

 

 

アパレルブランド様向けのオンライン生地展示会

(株)糸編さま監修の

「遠州織物コレクション2021 3月1日〜3月10日」

に参加しております。

https://encolle.com

オンライン展示会となるため、通常の生地展示会とは

形態が異なりますがご興味ありましたら

是非公式サイトをご覧ください。

また、こちらに掲載されているものは

近日オンラインストアでも公開いたしますので

そちらから詳細をご覧いただくことも可能です。

 

 

 

それでは、月曜日、皆様お疲れ様でした。

次回は木曜日に更新します。

 

山本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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